今年の年末IPOはどうも地味系IPOが多い印象ですね。再び東証2部銘柄の登場です。後は、最終アノマリーの恩恵を受けるIPOが何になるのか気になる時期になってきました。
海外向けに日本の中古車を輸出する卸売業ですね。ビジネスとしては国際間の価値の差を利用して儲けるということで分かりやすいです。
想定価格は1,710円、主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約31.6億円で、東証2部上場では中規模IPOになります。
主に輸出先の国はニュージーランドになります。確かに私もニュージーランドにいったことがありますが、中古日本車が大活躍しているイメージです。ニュージーランドは英国文化ですので古いものを大切に扱いますし、日本車はなかなか壊れないのでピッタリの市場です。
この企業の設立自体は最近ですが、日貿が事業の中核となっていて業績推移が載っていますが、売上げは横ばいと言うか減少傾向、そして利益も気によってバラバラで成長性は感じられないし、安定性も図りにくいものがあります。東証2部というのもありますし、人気面では不人気IPOということになりそうです。
個人的にはビジネスとして面白いと思うのですが、やはり結果が現状で出ていないとなるとIPOの意義など、売り抜けたい感を強烈に感じてしまいます。なお、売出比率も非常に高く83.2%。売出元も外国人や創業者がビジネスに限界を感じ始めたか?的な印象も否めません。
年末に近いIPOですので、とりあえずの割安感があればご祝儀相場的(お化粧的)な結果を期待したりもしますが、他のIPOも豊富ですので強弱をつけたBBスタンスで臨むことになりそうです。
初値予想もお願い致します。