インフラファンド市場に5本目の上場新規承認が出ていますので紹介しておきます。
東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)のIPO新規上場情報
スポンサーはメインがアドバンテック、太陽光発電の開発をしているところみたいです。その他、損害保険会社、NECネッツエスアイと知名度的に微妙ネームがズラリです。私の認識不足でしたらすいません。
想定価格は10万円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約45.5億円で、東証インフラファンドとすれば普通の規模です。
インフラファンドへの上場を野村證券が務めるのは始めてですね。リートIPOと同様手腕が試されます。
東証にインフラファンド市場が開設されたのは2015年4月のことです。そこから1年して始めて第一号案件が出てから年2回程度のペースで上場銘柄が出ています。なお、2018年は初めてとなります。
なお、これまでの結果ですが初値は1勝3敗と苦戦、1号案件は新規性を感じてか買いが入りましたが、それ以降は全くと言っていいほど不人気の状況です。ただし、時間が過ぎて株価が下がることもないですし、そこそこの株価で推移している状況です。
それにしても毎回メガソーラー案件しか出てきません。そうなると一般の投資家からは不動産価値として微妙な太陽光発電を押し付けられている印象も出やすいので買い意欲がなくなりますね。
東証は2018年2月にインフラ資産の対象見直しを掲げていますが、現状でも、太陽光しかないのでもっともっと投資対象が広がって魅力的なアセットのあるファンドが上場しないと市場の活性化にはならないでしょうね。
今ですら空港とか、情報通信施設、上下水道といった別のインフラも対象なのに美味しいインフラは中々手放さず、市場に出てくるのは美味しくないということを露呈している印象です。
東京インフラ・エネルギー投資法人の上場時のポートフォリオですが、5箇所のメガソーラーとなっています。結局過去のインフラファンドと似たような案件になりますね。
しかし9月末にインフラファンドの上場を持ってくるとは、規模は小さいので気にならないかもしれませんが、もう少しずらしても良かったのではないかと思います。
不動産投資信託(REIT)IPOの考え方、通常のIPOとは別口で考えよう
インフラファンドへのIPOは今のところリートIPOと同じように見るといいと思いますので上記記事などを参考にしてください。
東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)のIPO新規上場情報
初値予想もお願い致します。
分配率はいいが、買取期間が終わってしまうと資産価値のない不動産が残る。
REITは土地価値があるのと大違い。
なので中期的にはいいけど、長期となるとどうなのか自信が持てない。
分配金には利益超過分によるものも含まれるが、これって自己資金の払い戻しのようなものなので、考え方によっては微妙。
10万投資して、毎年3000円くらい毀損するのと同じことだから。10年で価値が7万になると思えばいい。株価がどうなっているかで変わってくる。