10月にもJASDAQスタンダード上場銘柄が登場です。「医心館」運営のアンビスHDになります。高齢化社会で需要の高い業種ですね。
全国に「医心館」の名前で住宅型有料老人ホームを運営しています。病院でもなく在宅でもなくという進化型介護事業と言ったら良いでしょうか?
想定価格は2,610円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約33.1億円で、JASDAQスタンダード上場のやや大型案件となります。
IPOでも近年、介護事業の企業の上場が多いですが、それだけ需要が本当に高まっている印象です。こちらは2013年から事業開始で、2016年にHD化して新体制。近年一気に成長してきたように高齢化社会対策待ったなしの状況です。
業績は急拡大を見せていますが、IPOのときは結構規模が大きくなるなぁと感じる介護事業です。JASDAQスタンダード上場ながら吸収金額30億超えとなっています。それだけ資金が必要になる事業というのも感じますね。
「医心館」を全国展開と紹介しましたが、今の所、東北から三重までで11都道府県となっています。まだまだ広がる余地を見せていますね。
介護事業系のIPOは、その需要感から好結果になることが多いですが、毎回、吸収規模がネックとなっています。今回もストック・オプションが8円のものがあるなど、既存株主の株の支配がガッチリしているのは気になる点かもしれません。
なお割当が主幹事の野村證券とSBI証券の2社体制というのも特徴的です。第一印象的には良いIPOですので、この2社の証券口座を持っていないと話にならない状況です。野村證券が最近はIPO取り扱いを連発していますね。
9月はBBスタンスの検討や、9月末の優待取りなど色々と忙しくなりそうです。特に10月初旬にIPOが来てしまうと、資金拘束が丸かぶりする点が残念なところです。
初値予想もお願い致します。