本日も2社のIPO新規承認がありました。なかなかのハイペースです。東証2部とマザーズへの上場予定です。まずは東証2部上場の地味系っぽいところから紹介します。
会社のロゴがオールド感を漂わせています。空調システムの木村工機です。大阪に本店を持つ創業70年を超える老舗ですね。ちょっとIPO初値には不向きかもしれません。
想定価格は2,340円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約9.36億円で、東証2部上場の吸収規模は小さめですね。
吸収規模は小さめですが、既存株主は結構多く想定価格なら時価総額100億弱になります。老舗企業で事業規模も大きいですが、このあたりは嫌われる部分かもしれません。
ホームページの製品案内をみるとかなりいろいろな機具を取り揃えていますね。工場や事業所にはこの規模の機械が必要になるのでしょう。
地味なタイプの業種ですが直近の業績は好調で、これなら上場して資金調達。さらに伸ばしたいところかも知れません。IPOの資金使途は装置更新投資ということでオールド企業らしい投資です。
今日の新規承認時点で同日上場があるように3月はIPOの過密スケジュールになりそうです。その場合は東証2部上場で地味系IPOの評価(特に初値状況)は悪くなるので注意が必要ですね。ただ、普通に投資先としてIPOプレミアムぐらいはあるかも知れませんね。
幹事団は主幹事みずほ証券に加えて、SBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券と少ないので各割当量は多い可能性があります。
マザーズ小型注目系のIPOは早々簡単に手に入りませんので、こういった地味系案件のBBスタンス判断も重要になってきます。初値はあまり期待できませんが下値の固さは感じるIPOになりそうで、ダメ元で参加姿勢できそうな銘柄です。
初値予想もお願い致します。