再び東証2部上場銘柄のIPOも登場しました。セクター「ガラス・土石製品」で1914年設立とかなりお固い会社ですね。
ゾノトライト系けい酸カルシウムという素材を扱っているようです。建築やプラント(工場)など様々な分野で使われています。火に強いのが特徴でしょうか?
想定価格は920円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約11.1億円で、東証2部上場の小型~中型IPOです。
社歴のある会社がここに来て上場は上場意義が問われそうですね。なお、売出なしの全数公募によるIPOです。こういったところは好感が持てます。資金使途は設備投資です。
業績はほぼ横ばいで成長性は感じられないので、この点はIPO的にはマイナス。恐らく割安感を強調したIPOとなりそうです。上場ラッシュ中は、あまりバリエーションが意識されず注目度で資金が集まってくるかの人気投票の面があるので、第一印象では初値に不利なIPOですね。
身近に感じる製品としてはバスマットを販売しています。吸水性にも優れている素材と考えれば住宅の断熱・調湿などに優れた効能を発揮しそうです。
これから急成長しそうな分野も今のところは感じないので上場時には様子見という方も増えそうです。ただ下値は製品のように固そうなので、とりあえず公開価格で貰えるなら貰っておいても悪くない銘柄レベルでしょうか?
社名の「インシュレーション(insulation)」は遮断の意味で断熱材のことですね。ゾノトライトのパイオニアということで個人的にはこういった企業は好きなのですが、IPO視点では厳しくBBスタンスを評価したいと思います。
初値予想もお願い致します。