ちょうど1年前に上場予定で上場中止となったウィングアーク1stが再び新規承認となりました。前回時はD評価銘柄で需要が集まらず上場中止という悪しき結果でしたが、1年後の出直しでどうなるかですね。

ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報

winfarc

事業は特に変わりありません。帳票などのソリューション事業です。前回時もファンドの売出し再上場案件として紹介しましたが、1年でどう変わっているかですね。

想定価格は1,670円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約281億円で、東証市場未定(1部予定)の大型IPOです。

ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報(2019年上場予定時)

比較するには1年前の上場予定のページが使えます。

前回は想定価格1,970円、吸収金額451億という内容でした。売出し枚数は2100万枚程度です。今回の売出し数は1500万枚程度なので4分の3程度に枚数を減らしています。さらに、想定価格も最初から4分の3程度ですね。合わせて吸収規模も170億程度下がっています

これでどうだ?という折衝をしてきたのだと思いますが、果たして投資家から納得が行くのか?わかりません。ただ、野村證券主幹事ですのでネットワークを活かして売り切る自信があるから1年で再上場を予定しているのだと思います。2年連続で上場中止は流石にないでしょう。

気になる点の一つが1年経って財務状況がどうかですが、予定通りしっかりと売上利益は伸ばしているように見えます。ただ、一度ケチが付いていますし「のれん」部分が非常に多くのしかかっています。結果的にはグローバルオファリングで海外勢がこれで買いますよとなるか?なんでしょう。

そこまで見ると1年経って出てきたわけですから、想定価格で売れることは目処が付いている気もします。

結果的に一番規模の大きなIPOが再上場売出し案件と本当にパットしない状況です。3月IPOで大型で目玉になるものも期待したのですが、6月までに何かあるかということになりそうです。

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売出しの半分弱は海外売出しになります。恐らく現時点でも成長を加味した高めの価格設定だと思いますが、海外勢次第のIPOになるかもしれませんね。

ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報

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