3月のIPOが次々と中止になる中、4月IPOの新規承認が出てきます。新型コロナウィルスの問題がどこまで落ち着いているか?になるかと思いますが、簡単に先が見通せないのとIPO連続公募割れの影響は直近IPOの株価が回復しないと大きそうです。
注文住宅の請負事業でセクターは不動産業です。名古屋市本店ですね。この時期に流石に不動産業のIPOは厳しいとしかいいようがないです。
想定価格は1,680円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約7.72億円で、東証マザーズ市場の小型IPOです。
特になんの変哲もない分譲住宅メーカーに見えます。社長は積水ハウス出身なので、独立してやっているイメージですね。類似上場企業は軒並み低PERの業種です。想定価格上は同じようなPREですので、特に割安感も感じないですね。このままの地合いが続くとすれば相当厳しい状況になりそうです。
目論見書の顧客ターゲットなどを見ると面白いですね。30~40代の世帯年収500万前後で土地なしが狙われています。「かっこよくて、手の届く範囲」が売れるようです(笑)。
個人的には住宅市場は今後も非常に厳しい状況が目に見えていると思っていますが、地合いがここまで悪くなってしまうと上場タイミングも最悪としか言いようがないです。
仮条件発表時までに変化はあるかもしれまえんが、第一印象ではパス目線ですね。
野村證券主幹事銘柄です。地合い関係なく自身のスケージュールで攻めてくるKYぶりは健在かも知れません。ただ、すでに野村證券主幹事で4件上場中止となっているので、上場中止銘柄が増えないことを祈りたいですね。
なお、今年に入って野村證券主幹事案件は4つ上場ですべて公募割れです。
3月19日の上場銘柄の前の時点で2020年のIPOは負け越しが大きく6勝11敗の勝率33%と残念な結果となっています。まだまだ公募割れも続きそうで、IPOも世界の株価の低迷をもろに受けています。いよいよ大きな波の下降期が訪れているのかも知れません。
初値予想もお願い致します。