9月のIPOの新規承認が出ましたが再上場案件ですね。2015年に上場廃止(当時の証券コードは1378)となっています。投資ファンド「ベインキャピタル」が見事に儲けようとしている案件ですね。

雪国まいたけ(1375)のIPO新規上場情報

maitake

「雪国まいたけ」自体は知っている人が多いと思います。他に上場しているキノコ業では「ホクト」が有名ですね。長野の「ホクト」、新潟の「雪国まいたけ」らしいです。これがきっかけで不正会計(粉飾)となってこんな事態なのかもしれませんが・・・。

想定価格は2,330円。主幹事はSMBC日興証券と大和証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで約473億円で、東証市場未定の大型IPOです。

まずは再上場案件がこの時期に来てしまったというのが率直な想いかもしれません。6月の復活IPO以降、小型で人気のある銘柄ばかりでしたので初値も好調でした。ここに来てIPOでもジョーカー的な存在の再上場案件です。しかもファンドの売出で業種もキノコ業・・・です。

「(心のなかではキノコは好きだけど)、私はキノコは苦手なんです。」となってしまいそうですね。

なお、5年前の上場廃止のときのMBOでは8,789百万円でした。90億弱で5年で売出し額が400億レベルですから約4~5倍のキャッシュを得ようという魂胆です。ベインキャピタルさんはこういった再上場案件を何度も持ってきていますが、凄いですねとしか言いようがありません。

上場することでホクトと再び上場会社同士で切磋琢磨してキノコ業界が賑わうのは良いのかもしれませんが、IPOで参加するようなバリューなのかはよく考えて参加したいところです。一般人的には「ホクト」でも「雪国まいたけ」でも同じようなもので安くて安全であればどちらでも良いものですね。

個人的にいつも再上場案件を見て感じるのが売り出し価格が高過ぎる印象なのですが、この価格で共同主幹事で売り出し株を捌き切るのか見ものだと思っています。再上場して資金を集めてネット販売を強化とのことですが、理由としては少し苦しい気もしますね。

幹事団は5社です。なんと楽天証券も入っていますね。抽選倍率が何倍になるのか見ものです。

貰える確率はかなり高そうなので、第一印象はかなり悪いですが少額でも儲ける可能性があるのか?参加したほうが良いかはじっくり考えたいと思います。

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正直、「雪国まいたけ」が上場廃止になってから何か盛り上がっている雰囲気はなくて、どちらかというと完全にスーパーなどから消えていてホクトの独壇場のイメージです。ただの売出元の儲け話にしか見えないのが残念ですね。

雪国まいたけ(1375)のIPO新規上場情報

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