9月の連休明けでいよいよ上場ラッシュが始まりますが、10月IPOの新規承認も出てきました。10月末に向けてあと何件でるでしょうか?
子育てテックと銘打って、ITを活かして妊娠・出産・育児サポートをするという会社です。健康情報や健康管理アプリが主軸でしょうか?売上相手先は保険屋などですね。
想定価格は430円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約7.41億円で、東証マザーズ市場の小型IPOです。
事業は単一セグメントで「ファミリーデータプラットフォーム事業」です。育児などをサポートするためのアプリであったりウェブサイトで情報発信をして育児世代を助けることで価値を提供。その代わり、世代のデータや行動、欲しい物などが分かりますから、それを保険屋さんなどにデータとして売るというビジネスですね。
売上の多くが、保険比較業であったりファイナンシャルプランナー的なところとなっています。育児にあたって色々と金銭的なこともありますので、そこが収益ポイントですね。
ただ単に商品を売り込むのではなく、その世代の役に立つ情報であったり必要なものをというものを捉える事業ということで伸びは期待できそうです。子育て世代ですと今までは雑誌であったり機関誌などで情報を得て、そこに広告などがありましたが、それもアプリなどに様変わりして行くのかもしれません。
今のところ「子育て世代を支援したい」という思いから始まっているのでターゲット世代はファミリー層ですが、ちょっと応用すれば老人世代にも使えそうです。特に健康管理アプリなどは、上場すればビジネスチャンスとして世代を広げてくるかもしれませんね。
IPOスペック的にはマザーズ小型の情報通信業ということで第一印象の期待は高いですね。単価が安く枚数が多いので、広く浅く利益の出る人が出てくれば良いかと感じます。
幹事証券にはネット証券から完全平等抽選のマネックス証券や楽天証券の名があります。IPO新規参加の人でも十分チャンスのある銘柄になりそうですね。
IPOはもう完全に通常モードで軌道に乗り始めたかもしれません。このまま年末まで「2020年のIPOは順調でした」と振り返られるような状況になって欲しいです。
初値予想もお願い致します。