11月の最終営業日IPOとしてコロナ禍?もあって延期になっていたIPOが再登場です。前回D評価で中止になって胸を撫で下ろしていた案件ですね・・・。やはり全数売出しのIPOになります。
ホームページのロゴにキープディスタンス表記が入ってました(これは投資家へのメッセージ?)。事業内容はネットワークセキュリティ会社です。再上場案件になります。なんとしても売り抜けたい感が感じられますね。
想定価格は2,210円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約60.1億円で、東証2部上場のやや規模の大きいIPOです。
3月に上場しようとしていた時の情報がありますのでまずは比較してみましょう。
バリオセキュア(4494)のIPO新規上場情報(3月予定時)
- 売出し株数 2,720,400株→2,365,000株(約35万株減)
- 想定売出価格 2,080円→2,210円(増)
- 吸収金額 65.7億円→60.1億円(減)
3月予定時とあまり大きく変わらないなぁというのが第一印象です。なお3月時は仮条件が1600~1700円で発表されて結局上場中止となりました。評価もD評価でとてもじゃないけど関わりたくないIPOという評価でした。
このところIPOは好調ですが、その状況下でも売出しイグジット関連のIPOは公募割れの憂き目にあっています。こちらも再上場案件でファンドのイグジット系ですので同様に評価すれば地雷案件と言われても仕方ないでしょう。
最終的には野村證券主幹事ということで、落とし所をうまくまとめてくるのか?というところだけが注目されそうです。
前回ブックビルディング期間まで行っているので当方もBB評価も見直せますが、全方面の評価からマイナス評価して結局D評価となっていますね。流石に厳しいのではという第一印象としておきます。
やはりIPOで再上場案件は人気がない一番手です。IPOの意味として「Initial(新規)」というのが一番魅力的な特徴なので、それがなくなってしまう再上場は魅力に欠けてしまいますね。
初値予想もお願い致します。