金曜日には2社の新規承認がありました。しかし1社の上場中止も発表されており4月は今のところ11件の上場予定です。日程的にはまだ最終週の上場が出てきそうですね。
ステラケミファ[4109]の子会社で「BNCT……Boron Neutron Capture Therapy(ホウ素中性子捕捉療法)」という新しいがんの治療法を実用化しています。医療技術としてはかなり期待度が高いと思います。
想定価格は510円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約43.3億円で、東証マザーズ部上場の中型案件です。
みずほ証券お得意のバイオIPOの出し方で、1枚の単価が低いですね。赤字バイオベンチャーになりますが、技術がすでにしっかりとしているということで期待度の高さでどうなるかでしょうか?
すでに製品化されて使われている薬の名前は「ステボロニン」。会社名とホウ素のボロンを組み合わせた薬らしい命名ですね。現在は頭部での利用らしいです。
ホームページに載っていますが、ホウ素を体内に入れて中性子を照射することで、がん細胞が選択的に破壊されるようです。
理屈を考えると放射線治療でも、術後の経過が良くなりそうです。個人的には内容が分かりやすく納得感があるので、今後新しいがん治療として流行っていくことが容易に推測されて良いなと感じました。
IPOとして投資するには赤字ベンチャーと言っても参加しやすい方だと思います。
初値視点で見ると問題はむしろ上場日のスケジュール感でしょうか?4月22日は3社同時上場となりました。赤字バイオで吸収金額がそこそこあるので、投資したいという注目度がどこまで集まるか?という部分がありますね。ビズリーチのビジョナルが同日上場なのでどうしても比較されてしまいそうです。
個人的には凄く興味がある事業内容なのですが、やはり赤字バイオ銘柄はギャンブル銘柄です。そのため評価は難しいですが単価が安いことから、その点でリスクは少ないと攻める方向というのが一般的な考えになるかも知れません。
初値予想もお願い致します。