9月22日の水曜大安吉日にもう1社IPOが滑り込んできました。大型の再上場案件シンプレクスHDです。全数売出し案件でファンドによる換金イグジットIPOにはなりますね。業種期待が果たしてどうか?

シンプレクス・ホールディングス(4373)のIPO新規上場情報

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コンサル系サービスとして2002年に上場、2013年に上場廃止しています。その後、構造改革して再上場というパターンです。歴史的に金融系に強みですが、最近ではDXアピールですね。

想定価格は1,520円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約335億円で、東証1部上場の大型IPOです。

確かIPOは10月以降になると市場再編のプライム、スタンダード、グロースの条件に則って審査される事になっていると思います。その前の上場までは、見込みの情報で色々調べておくと面白いかもしれませんね。

再上場案件は第一印象でパスという人も多そうですが、業種次第で期待できるなら初値もややプラスぐらいで始まっている銘柄も出てきています。シンプレクスはフィンテック系と見られるなら業種的には良い方でしょう。後はIPO自体の気運でしょうかね?9月22日は3社同時上場となっていて大型の全数売出し案件に初値買いがどれほど入るかですね。

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目論見書にはMBO後(上場廃止後)の取り組みによる復活劇と、再上場の目的など細かく書かれています。新規フィンテックとして「暗号資産の取引システム」「保険業への参入」「DX関連」など結構頑張っているようには見えますね。

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IT土方とも揶揄されるIT業界の構造問題にも厳しく突いていますね。何次受けの状況からシンプレクスは転換させた強みとして紹介しています。

再上場案件でなければ業種的にもかなり良さそうと思うのですが、結局はファンドの売出しIPOですので、そのあたりが上場時参加者にとってどう映るかになりそうです。

SMBC日興証券主幹事案件です。グローバルオファリングで海外割当の方が比率が高くなりそうなので、予想よりも希少性がありそうですし仮条件や公開価格の値付けもまっとうなものになってくれればと思います。

大型案件なので広く浅く利益が出る初値ちょいプラスぐらいを期待したい第一印象です。BBスタンスは大手予想会社のレポートも見ながら、上場時の地合いも意識して考えたいと思います。

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東証1部上場予定銘柄も出てきて、一気に9月下旬のIPOスケジュールが騒がしくなってきました。今のうちに口座開設などの準備を済ませておきましょう。あっという間に9月下旬は訪れそうです。

シンプレクス・ホールディングス(4373)のIPO新規上場情報

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