3月IPOに東証2部上場が登場してきました。4月からは市場再編で「プライム・スタンダード・グロース」の三区分になりますので、この東証2部上場は別腹感もなくなりますね。なお、4月以降はスタンダードへの移行予定の銘柄です。

セレコーポレーション(5078)のIPO新規上場情報

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不動産関連(企画・建設・販売・管理)を一貫して請け負う建設業です。地味といえば地味、固いと言えば固い感じで、いかにも東証2部上場らしい銘柄ですね。

想定価格は2,100円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.8億円で、東証2部上場の中型IPOです。

IPOの地合いが悪いと初値にもろに影響を受けやすい地味系(東証2部、不動産業)を見事に満たしている銘柄ですので、第一印象では初値にはやや不利という印象ですが、このところのIPOの地合いの悪さを踏まえた価格設定が想定価格に伺えます。東証2部上場ですし、これはもう初値目当てではなく、下値の固さや割安感を考慮して長期的視点で買えるかどうかですね。

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事業の特徴はやはり「一気通貫」という部分でしょう。自社企画で自社工場で部材組み立て、自社で建築、メンテナンスまで出来るとなればサービス面でアピールできます。差別化商品で価格競争を避けるというのも業界的にはメリットでしょうか?

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自社で部材を作っていることで、他の賃貸住宅とは外観も内装もちょっと工夫されたものを提供できます。賃貸住宅はあまり自由にいじれないので、それなら最初からいじっていて住心地にマッチするものを選ぶという人も多いかもしれません。

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業績ですがほぼ横ばいですね。成長性は感じられませんが、堅調な感じはします。まさに東証2部上場予定銘柄と言った雰囲気です。やはり初値よりも公開価格の安さが意識されるIPOでしょう。中長期的な視野に立たないと参加しづらいIPOになりそうです。

社名が「セレコーポレーション」と長いので「セレコ」と略して呼ばれそうですね。

幹事証券が4社と少な目。主幹事証券みずほ証券の他の「SBI証券マネックス証券SMBC日興証券」は全てネット申込みで当選を狙えるタイプです。とりあえず申し込んで初値に過度は期待はしないけど、当たれば割安株買えるぐらいのイメージで良いかもしれません。

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3月IPOには全体的に初値に過度な期待をしないように気をつけたいところですが、こういった下値の固そうな割安IPOをガッツリ長期で勝負する人もいるでしょう。IPOにも色々な攻め方がありますが、東証2部上場はそういった長期的な視点の攻めが多いです。市場再編で消えますが、スタンダードになってもこのタイプの銘柄は見極めて長期的視点に立ちたいですね。

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