本日は1銘柄の新規承認となりました。吸収規模50億超えのグロース上場銘柄となります。野村證券さんはウェルネス・コミュニケーションズと2つ似たような規模のIPOを取り扱うことになりました。ちょっと野村次第となりそうな6月になりそうです。
パーキンソン病に特化した専門ホームとのことです。本店を石川県金沢市に構え全国に拡大中です。すでに12施設を展開しており、翌年3月末までには20施設まで増やす予定となっています。
想定価格は1,940円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで65.4億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
まず事業の内容ですが医療保険・障害保険の対象となるパーキンソン病患者に特化して受け入れることで、国保や社保に7~9割の医療給付を受けることになりサービス利用者の負担を減らしています。
この会社は儲かりそうですが、正直日本国全体の社会保険料の負担から伸びていると考えると、本当にこれで良いのか?となりますね。少しでも社会保険料の負担を取り返すためにこういった企業に投資するか?といったマイナス的な考えになってしまいます。
業績ですがきれいな右肩上がりですね。IPO評価的にはこういうグラフの業績見せられるととりあえず投資しておこうとなりますね。
そして目論見書からみれる市場規模の円グラフが衝撃的かも知れません。パーキンソン病患者からみて上場しようとする会社の施設規模はまだ1%未満となっています。まだまだこういった施設が必要な社会ってどうなんだろ?と思ってしまいますね。
倍々ゲームで施設が増えている状況ですが、それでもまだまだ市場規模的には需要がありそうで、老人施設が筍のように空き地に建設される世の中・・・、さらにこういったケア施設が需要の増加の一途です。ますます社会保険の負担が大きくなり、こういった会社の必要性が増えそうです。
少し後ろ向きな考えですが、このような会社に投資して少しでも社会保険負担分を取り返せたらなと考えたくなります。
野村證券主幹事で業績好調な会社のIPOですので、やや見込まれた値付けになるでしょう。それでも投資する魅力があるか判断したいですね。これで6月IPOは9件となりました。その内3件が野村證券です。野村さんのIPOで儲かるかどうかが、今年の6月の勝負になるかもしれません。
SMBC日興証券も3件IPO用意ですね。どちらかというと「野村vs日興」の6月でしょうか?
初値予想もお願い致します。