11月のIPOの足音が聞こえてきました。まずはグロース上場銘柄の小粒案件の登場です。学習塾のSaaS型システムのようですね。クラウドシステムを学習塾にあうようにカスタマイズしている感じでしょうか？
サービス名では「Comiru」という名称です。学習塾の業務効率化を目指して開発されていそうですね。生徒と教師のコミュニケーションや管理ツールとして、いくつかの塾で導入が進められています。
想定価格は630円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで3.81億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
専用アプリとLINE連携の両方が使えるのが特徴。さらに入退室管理だったり、指導報告書、月謝系の管理、さらには講師の管理業務まで組み込まれているようで、これさえあれば塾の経営管理は全てできるので、後は教えるサービスに集中できそうです。いろいろな業種でこういったサービスが増えていますね。ここ最近のIPOでも「美容師系」「介護看護系」「建築業系」など色々見ますが、今回は学習塾系です。まだまだ様々な分野で似たようなシステムが伸びる可能性はあります。
「Comiru」のサービスの仕組みは目論見書にもホームページにも似たような形で紹介がありますのでチェックしてみると良いでしょう。
今後の成長見込みや期待感などはKPIなどの推移が参考になります。着実に多数の塾との契約、利用生徒も増えており、収益の単価も上がっていますね。
一方で業績推移を見ると売上高は好調に伸びているものの前期までは連続赤字だった模様。いかにもマザーズ上場らしいベンチャー企業の登場といった雰囲気です。便利なサービスも黒転するまでは大変なんだなと感じます。ECFでも似たような企業をたくさん見ますが、どこも赤字で頑張っていて勝ち抜けば上場という厳しい道程です。
IPOスペック的には超小粒案件ですので初値は盛り上がりそうです。ベンチャーキャピタルからの出資も多く1.5倍でロックアップも外れますが、1.5倍以上は普通に行きそうで、どこで売り買い交錯となるのか見極めるのが難しいIPOになりそうです。
10月IPOの終わりからは2週間程度期間が空くことも加味すると、充電力も付いて楽しみな結果になりそうですね。
初値予想もお願い致します。