12月20日に値ガサ案件の登場です。駆け込み上場的な銘柄も増えていますが、こちらも駆け込んだ感がありつつ、そのIPOスペックは尖ってますね。売出無しで、公募も微量となると上場する意味を問いたくなりますね。
モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」の運営元です。よく出かける人は、このサービス増えているように見えているとは思います。ロッカーサービスなどに近いでしょうか?
想定価格は4,400円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで2.83億円で、東証グロース上場の小粒IPOです。
パッと目につくのが想定価格4,400円という値ガサ、売出0、そして公募600枚弱で吸収金額3億以下というIPOではあまり目にしない内容です。出資元にベンチャーキャピタルなどが豊富にあり売出がありません。これは上場後に売る気満々なイメージが強いですね。
ロックアップ解除価格を2倍にしていたり、もっと高い位置での価格解除などを示していたりもしますが、そんな価格に行く可能性を書いているだけで全くあてになりませんね。上場するなら資本増強して今後の展開へむけた資金すると思うのですが、その吸収金額も低めもっとチャージスポットを増やす予定でしょうが、大きくコケる可能性もあります。
業績を見ると売上は急上昇中、一方で赤字拡大。黒字化を図って入るものの信用できるのか難しいところです。そもそもモバイルバッテリーのシェアサービス需要がどこまであるのか?個人的には不透明ですね。
私は一応、モバイルバッテリーを保有していて必要なときは持ち運んでいるので、多くの方が自分で持ち運んでいるのが実情な気がして、モバイルバッテリー単体のシェアリングサービスだとちょっと弱い気がしますね。
サービスを開始したのは2018年。多くの方が自分ではモバイルバッテリーを保有しないという行動変革まで行けるかですね。
目論見書の利用の増加状況をみると、綺麗に伸びているように見えますが未来のグラフが描きようによっては、どのようにも取れそうな状況かもしれません。
生活に身近なサービスで、町中でよく目につくようになったことで注目度自体は高そうです。ただ、やはり赤字拡大から黒字反転で儲かって仕方ないからもっと増資してサービスを拡大したいといった思惑が見えてくれないと、ちょっと参加しづらい印象もあります。
特に12月の上場ラッシュ中なので、不思議な感覚のIPOで値ガサはハイリスク・ハイリターン系の銘柄という第一印象です。戦前の予想が全くあてにならない可能性があるので、それぞれサービスに関心あるかないか(伸びそうと思えるか?)でBBスタンスを考えたほうが後悔が少なそうですね。
初値予想もお願い致します。