本日は5社の新規承認がありました。12月の中旬からIPOラッシュが続くことになります。今のところ3社同時上場が最大ですが、連日上場・同時上場続きでかなり大変な事になりそうです。毎年の恒例行事ですね。ひょっとすると地合い悪くなれば中止も出てくるかも知れませんが・・・。
「note」のサービスは知っている人も多いかもしれません。一時期はいろいろな人がnoteに記載して有料記事などにするなど流行りました。少し流行り衰退気味に見えますがどうでしょうか?上場時期は逸してしまったようにも思っていましたが・・・
想定価格は300円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで4.41億円で、東証グロース上場の小粒IPOです。
目論見書にはまずnoteというものが生まれた背景が書かれています。
なんだか機械学習により作品が最適な読者に届くとAI的なものアピールしていますが、ほんまかいな?といった部分はありますね。個人的には無料記事で広告収入に頼っていたものが、noteなら有料記事に出来るので広告収入に頼らなくても、収益ポイントが作れるというのがメリットだと思っていました。初期の頃は健全性の面でまずいことが多かったイメージです(でもサービス初期はそんなもんでしょというのもありますね)。
noteの利用数はまだ一応は伸びているようですが、昔無料ブログのプラットフォームが流行った時代もありましたが徐々に衰退しているので、この有料記事スタイルも、これ以上伸びる余地があるのか?というのはありそうですね。
そしてほとんどの人が気になってしまうのが、この業績部分でしょう。売上高は伸びているものの反比例して赤字拡大。この状況で良く上場まで持ってきたな?(よく審査通したな)というのが率直なところでしょうか?
そして利用数が伸びているに関わらず利益が伸び悩んでいる状況を、このサービスでどう改善するのかが読めません。「note pro」という企業の発信情報の場としての活用など新サービスも作っていますが、残念ながら収益に寄与するイメージも湧きにくいです。
一部では「ギブアップ上場」「ダウンラウンド上場」という新語が産まれるぐらい早速揶揄されてますね。それもその筈、時価総額が上場時想定で半年で8分の1ぐらいまで下がっている状況です。だから上場できると言って良いのか?そんなんで上場して良いのか?レベルですね。
公募組は半値以下シールが貼られたものを買ってすぐに処理できるかどうか?という判断を迫られそうです。
初値予想もお願い致します。