12月IPOに名証単独上場が2件目です。今度はネクストですね。もともと地方上場は初値向けでありませんし、今年も混み合った12月のIPOスケジュールということで静かなスタートになりそうです。26日はこれで3社同時上場ですね。

アップコン(5075)のIPO新規上場情報

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サッカーのワッペンのようなロゴです。社名そのままのアップコン工法というコンクリート土木事業でセクターは建設業になります。東証PROからの鞍替え上場です。

想定価格は1,280円。主幹事はJトラストグローバル証券(旧:エイチ・エス証券)です。
吸収金額が想定価格ベースで3.18億円で、名証ネクスト上場の小型IPOです。

名証も4月に市場再編を行っているので少し振り返っておきましょう。

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東証と同じく3つの市場に再編、上から規模が大きいぐらいのイメージで覚えておきたいですね。本来はピラミッドのような感覚で、IPOはネクストからというのが普通。今後もIPOはネクストが多いと思っておきたいですね。

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社名にもなっているアップコン工法というのがこの会社の売りです。2018年からこの工法の特許を様々な分野で取得して技術を保護しています。それだけ従来工法より価値があるということなのでしょう。充填方式といえば住宅でも断熱材系で上場して大きくなっているところも多いです。

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活用例としてはコンクリート床の段差や、地盤沈下などを簡単に修正できます。地震が起きやすい日本だと結構需要がありそうです。

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道路や公共施設の老朽化補修にも活躍の幅は広そうです。

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業績です。横ばい傾向ですね。ただ新しい工法の需要は今後も引き続き高そうなので食いっぱぐれはなさそうな事業です。良くも悪くも安定的な印象です。

今回は東証PROマーケットから、もう少し流動性の高い名証ネクストへの鞍替え上場です。地道にステップアップしていこう系ですので初値向けではありません。一方で、さらなる市場変更など上への階段は残っていますので、株価が安ければ持っておくぐらいで良さそうです。

残念なのが想定価格では成長を織り込み済みの価格設定で割安感がありません。これでも主幹事は配分を熟すのでしょうが、正直初値はかなり期待薄と思っておいたほうが良いでしょう。

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名証ネクストへの上場は2件目。ASNOVAは普通に公募割れでした。ただ、現在値はじりじり復活していてようやく公開価格を超えそうなので、同じイメージで参加したいですね。

アップコン(5075)のIPO新規上場情報

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