金曜日のIPO新規承認は2件でした。VTuber関連のカバーが目立ったと思いますがアイビスも負けていません。ただ、主幹事東海東京証券で社名もどこかで聞いたことあるような雰囲気・・・、中身を見ずに注目度が上がらない可能性はありますね。しかも3社同時上場になりました。

アイビス(9343)のIPO新規上場情報

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モバイルペイントアプリ『ibisPaint』が主力になります。ペイントソフトでかなり伸びているようですが海外で大人気・若者に人気ということで知らなかったという人も多そうで、上場メリットありそうですね。

想定価格は650円。主幹事は東海東京証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.35億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

まず、会社のビジョンとミッションをみてみましょう。

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ベンチャー精神の強そうな会社です。IBISは在り来りな社名かも知れませんが、「Ibis is Beyond the  Internet Service」を意味するようです。現在ペイントアプリで無双しているようですので、こういう尖った分野で攻めた結果が報われるというのは見ていて嬉しいものがあります。

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ibisPaintは使ったことある人はどの程度でしょうか?無料アプリなので簡単に入れることが出来ます。会社のホームページを開くと3億ダウンロード超えが表示されますが、日本人1億なのになにこれ?レベルのダウンロード数です。そうです。世界で強みを発揮しています。

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ダウンロードの伸び方が恐ろしいですね。2次曲線のグラフを描いており、良いものを作れば一気に活用されるというのが分かります。今まさに伸び盛の状態です。

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そしてもう一つの特徴が「海外が90%以上」「若者が60%以上」と急成長の要因がここにあるという感じで、イラスト制作は言語不要と言うのは大きいでしょう。さらにZ世代に支持されていることを考えるとペイントソフトとしてのツールはもはや機能面では定番となっており、今後上場して認知度が上がれば年齢上位層へも普及していくのでは?と考えられます。

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業績です。売上はダウンロード数に比例するような形で伸びています。利益に関しては、実は25期近くなるほど存続しているので微力ながら黒字経営を続けていたようですね。ここに来てペイントソフトが大ヒットしたことで、企業規模が違うレベルで盛り上がりそうになっています。

事業展開はソリューション事業も持っていてibisPaintのヒットが強すぎて影に隠れてそうです。安定的な事業としては良いと思いますが、こちらの事業は特に他社さんでもやっていることでしょうからIPOらしさはありません。やはりibisPaintをどう評価するかになりそうです。そう考えるとスケールの頭打ちは意識されますね。

IPO初値視点ではグロース・小型・ネット系で初値高騰三拍子ではありますので期待です。同時上場で若干分散傾向のなり初値高騰期待は下がりそうですが、それでもプラスは間違いなく文句なしで欲しいIPOになりそうです。

アイビス(9343)のIPO新規上場情報

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