金曜日に3銘柄の新規承認がありました。これで3月IPOは結局12件に混み合ってきましたが、悪くない銘柄が多いのが今年の3月IPOの特徴ですね。一つずつ顔ぶれを紹介していきます。

モンスターラボホールディングス(5255)のIPO新規上場情報

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国際的にDX事業を展開している会社になります。社名といいカラーリングといい海外らしさの強い会社ですね。社員もグローバルに1,500人近くいるらしいですが私は知らない会社でした。

想定価格は620円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで29.9億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

世界的にDXを推進している企業になります。

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通常のDX化に加えて、最新テクノロジーのインテグレーションやデータアナリティクスも含めて、総合的なデジタル化を目指しているというのが見て取れますね。そのために世界的な集団を作っています。

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アジア、ヨーロッパ、アメリカ、中東など世界各地に体制を築いています。特に中東でのDX推進事業は特徴的かもしれません。

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最近はDX化推進事業を行う会社も増えてきました。そのため明確なポジショニングが大事になりますが、モンスターラボHDは「イノベーション共創型」「大規模向け」「グローバル」という3つの特徴で他社との違いを見せています。

私のビジネスの方向性と全く真逆なので面白いなぁと思いますね。逆を言うと「孤高」「低コスト」「超ニッチ」でしょうか?どちらが良いとかではなく、企業の方向性というのは非常に大事ですね。

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業績です。売上の伸びは急成長しているようで、円安の今ですしグローバルに活躍しているというのは強みでしょう。世界にマーケットを広げればまだまだDX化はパイがたくさんある状態です。今後も成長見込みは強いと思います。

そう考えるIPOスペック的には公募時は割安感が感じられますので人気が出そうです。一方で筆頭株主がVCなど既存株主はVCジャブジャブ案件で、ロックアップの1.5倍を超えると売り圧がかなりあります。

さらにストック・オプションの乱発ぶりも随一です。2019年の行使価格から今回の公開価格を超えた設定になっているのが救いでしょうか?これを見る限りですと初値はそこそこ伸びる気がしますね。とにかく1.5倍は超えたいところでしょうが、そのあたりからの売り合戦が怖い銘柄になります。

3社同時上場に入りましたので、分散で初値買いが抑えられるならセカンダリーでもなかなか面白そうな銘柄になりそうです。

モンスターラボホールディングス(5255)のIPO新規上場情報

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