住信SBIネット銀行の上場から遅れて1ヶ月で同じくネット専業銀行の楽天銀行の上場となります。ちょっと銀行業の上場はタイミングが悪すぎますが、楽天グループは楽天モバイルの損失からの立て直しは急務ですので、うまく虎の子の売出しが終わるといいですね。

楽天銀行(5838)のIPO新規上場情報

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もともとは「イーバンクebank」という名前でした。楽天銀行に商号変更したのは2010年。ネット銀行ならではの手数料の安さや金利の高さがメリットでしたが、最近ではネット銀行も増えてきて他サービスとの連携力や総合的に見て便利な銀行かが差別化要因となっています。

想定価格は1,795(1,630円~1,960円)円。
主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事。
吸収金額が想定価格ベースで1,148億円で、東証プライム上場の大型IPOです。

吸収金額1000億超えの大型上場になるようです。楽天グループからは約3分の1を売り出します。楽天はどうしても手元に資金がほしい時期で、楽天モバイルの損失埋め合わせが主な上場目的でしょう。

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2022年12月調べの状態で口座数や預金残高でNo.1の銀行を謳えるようです。さらにメインの口座の増加率も堅調で、多くの方が口座を持っている中、給与引き落としや光熱費の口座振替口座として活用して欲しいようですね。ポイント還元サービスなどで積極訴求しているのもこの分野ですね。「給与振込、光熱費の口座に設定でポイント還元+1%」などよく見ます。

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訴求力の高かった楽天エコシステム(ポイント還元などでいろいろなサービスをお得に使える)ですが、最近は楽天モバイルの不調が影響して様々な分野で改悪が進んでしまっています。個人的にはここが今は悪手の状態になっていると感じていて、楽天経済圏を多く利用する人は他の経済圏よりもお得だったから利用していたので、改悪によって相当数の楽天離れが進んでいると言えるでしょう。

私は楽天が嫌いというわけではないので頑張って欲しいですが、サービス改悪で収益改善しようというのではなく、昔のように他社のサービスよりお値打ち!という体制に戻って欲しいです。楽天銀行などグループのいくつかを売出上場することで資本力高めて、サービス還元の好転になって欲しいですね。

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業績です。高成長とは言えないものの安定的な業績です。想定価格では他の銀行業と比較して同レベルの設定になっているので仮条件設定でどの程度ディスカウントを見せるかによって公募人気が変わってきそうです。

楽天銀行(5838)のIPO新規上場情報

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