6月IPOの連日の新規承認が続いています。
6月28日上場予定分まで来ましたので後少しですね。それにしても同時上場増えています・・・。
事業内容は自社開発のIP電話用クラウドPBX「INNOVERA」等、音声コミュニケーションのDXに向けたワンストップ・ソリューションの提供となっていて、従来の電話回線にインターネット回線を被せることで便利にしている会社です。
想定価格は1,400円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで7.64億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
事業内容は従来のPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)をインターネットに乗せることでクラウド型PBXの実現となっています。そうすることでサービス面でいろいろな幅がとれますね。
まだまだ世の中のコミュニケーションは電話ありきという人が多いことから、外枠に技術を被せることでうまく移行対応している会社に見えますね。
サービス名は「INNOVERA」。クラウドPBXにすることで場所を問わないPBXを実現しています。さらにインターネット回線を利用するので、システムも電話だけでなくアプリやWeb上での設定など簡単にできるようになっているのが特徴です。
今後はAI技術を応用して「音声合成」「翻訳」「多言語サービス」などを目論んでいるようです。特に感情解析機能などは面白いかも知れません。電話コミュニケーションで多いクレーム対応などは、システム入れておけばクレームしてくる人の声から画面に感情が表示されたら、対応が取りやすそうです。
業績です。増収増益を続けており右肩上がりに成長しています。もうしばらくは使われそうな分野になりますが、遠い未来を考えると電話網自体が終わりに近づいた時に、この企業は事業内容の転換を迫られる可能性はありそうですね。
とはいってもIPO視点では、とりあえずは初値上昇スペックを備えています。ベンチャーキャピタルなどの出資も多く、ロックアップが公開価格の1.5倍で外れることから、まずは1.5倍あたりが目処になり易い銘柄というのが第一印象です。
それにしても15期を迎える企業ですが、各分野で古い技術に革新的な技術が出てきた時に、どうやって古い技術のサービスの問題や改善を新しい技術で図ればいいか?を考えてサービスを作っていけば流行るんだなというのを考えさせられる典型的な企業かと思います。
今はAIがその可能性を秘めていますので、様々な分野でAIを被せるだけで劇的に改善しそうなことは本当に多そうです。
初値予想もお願い致します。