7月後半戦IPOの新規承認が出てきました。スタンダード上場銘柄ですね。
ホロスって名前が何?ホロコーストを連想させて少しドキッとしますが、横顔を見ていきましょう。

ホロスホールディングス(5839)のIPO新規上場情報

保険代理店事業を中心としたホールディング体制の会社です。保険の他に土地のリース事業。マーケティング事業がありますが、多くはやはり保険代理店ですね。事業的にはスタンダード上場らしいものとなっています。

想定価格は1,710円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで30.4億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

全数売出で公募なしのIPOです。売出元はVCということでイグジットIPOですね。業績低迷時での売却上場ということで不人気になりやすいですね。IPO自体は好調ですが注意してみていきたいです。

ホームページをみると「May I HOLOS You?」といきなり社名を使った訳のわからない英文を投げかけてきます。

すぐさま社長メッセージを確認。「HOLOS」はギリシャ語で全体や統合を意味するようです。このギリシャ語から「HEALTH(健康)」「HEAL(癒し)」「WHOLE(完全)」「HOLY(聖なる)」等の言葉が生まれたようです。

ということで「完全なる健康的な幸せ」を目指すような感じで社名として使っているようですね。個人的には「ありがとう」とか「しあわせ」とかバシバシ使う会社はちょっとブラックっぽく感じてしまいますが(笑)、IPO視点ではそういうのは関係ないのでさらに目論見書を見ていきましょう。

事業の特徴の大きな部分は上記に集約されてそうです。保険募集人の人材をしっかり選抜しているというのが特徴でしょう。社長の黒ヤケした笑顔を見ると、多分他の従業員の方も熱い顔した感じの方が多く在籍してそうとイメージしています。保険募集人のトップ集団会社を目指してそうです。

土地のサブリース事業を行っているのも保険とリースを組み合わせることで最適提案をし易いというのに基づいていそうですね。

業績です。直近で売上が低下傾向なのは気になりますね。その下り坂の状況で筆頭株主のVCの売出IPOは新規参入側から見ると敬遠材料です。目論見書の成長戦略を見ても、それといって新しい雰囲気もありません。IFA事業参入、ヘルスケア事業参入と書かれていますが、参入する上でアピール部分は結局、自社の人材の能力に頼っているようで新しさは見えませんね。

最後に配当政策は「連結配当性向40%程度」を目標と高くしており、ここは新規株主に向けてのメッセージです。結局は売出し価格が他の保険代理店業との比較で、十分なディスカウント性が見られるかだけになりそうですが、ちょっとIPO初値的には厳しいかもというのが第一印象です。

SMBC日興証券主幹事のIPOです。仮条件等、どういうスタンスで来るかまだ分かりませんが当選のためにはしっかり準備しておきましょう!

ホロスホールディングス(5839)のIPO新規上場情報

初値予想もお願い致します。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所