9月下旬のIPOは再び活発化しそうですね。お盆休み明けで続々と新規承認が出てきています。9月末にかけて何銘柄のラインナップになるでしょうか?

ファーストアカウンティング(5588)のIPO新規上場情報

会計分野に特化したAIソリューション事業となっています。AI系IPOとして分類されそうです。会計のようなしっかり計算するというのはAI含めコンピューターの得意そうな分野になります。多くの士業はAIに取って代わられやすいと言われてますし期待できそうです。

想定価格は1,040円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.89億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

会計分野に切り込むAIを用いたベンチャー企業ですね。技術で現状の問題解決系ですので、こういう企業のIPOは期待度が高まります。目論見書を少し見て内容を見ていきましょう。

まずはファーストアカウンティングの基本方針です。ターゲットとしては3つの円の攻め口を考えて、その3つとも重なる分野にリソースを集中するとしています。「情熱」「単価の高さ(収益)」「No.1戦略」が重なるところを徹底的に攻める方針のようです。ベンチャー企業で新しく切り込むにはこういう方針を決めておくほうが成長しやすいと思いますので好感が持てます。

事業自体は基本的には「経理業務の自動化」です。AIと言っている部分は主にOCR「文字認識」分野になりそうですね。保険AIとかDXとかで良く出てくるAIもOCRがメインだったりします。その先に行くにもとにかくデータをAIで認識できるデジタル化が必須です。

メインとなるサービスは「Robota」と言っていいでしょう。ホームページをみても宇宙人のような可愛いキャラクターが手間のかかる会計、経理事業などを人手に変わって、素早く正確にやってくれるイメージがありますね。

業績です。売上は右肩上がりで成長。利益は赤字が続きましたが黒字化して上場という如何にもベンチャーIPOらしい状況です。事業内容がAIですし現在の成長力をみれば買われやすいIPOになりそうですね。

IPOスペック的には初値は上昇しやすそうですが、ロックアップが1.5倍で外れてVCなどの売り出してない持ち株が多いことを考慮すると、警戒感も早めに出てくることになりそうです。とはいってもイグジットIPOなどが続いて極端に地合いが悪化しているIPOではこういった小型・グロース・AI系という定番初値上昇銘柄の登場は嬉しいところですね。

ファーストアカウンティング(5588)のIPO新規上場情報

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