9月26日は早速2社同時上場ですね。2社合わせて吸収規模が100億超えで規模感大きめのIPOが揃いました。
決済システムやその他、決済DX導入などの事業になります。主なサービスは「StarPay」という決済端末導入ですね。お店でもレジではなくてPOSみたいな端末増えていますね。
想定価格は1,730円。主幹事は大和証券とSMBC日興証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで69.7億円で、東証グロース上場のやや大きめのIPOです。
ネットスターズは日本の他、シンガポール・ベトナム・中国とアジア圏に進出しているサービスです。社長も中国人のようですし経営陣に中国人が多く、キャッシュレス決済は日本よりも中国のほうが先に進んきたというのを感じさせますね。日本の紙幣が強く現金主義が多いことで、日本はキャッシュレスが遅れたと言われていますが、事業としても和製よりも海外の方が技術力が高そうです。シンガポールでもQRコードチケットなどかなり進んでいます。
ただ、ネットスターズのStarPay以外にも同様のサービスはすでにたくさんありますので、これからの導入の争いは手数料の差別化、使い勝手の差別化、安定・安全性などになりそうですね。なんというかネットのレンタルサーバー競争などと似てきていると思います。ネット時代の到来でサービス提供者の競争が起きましたが、キャッシュレス決済時代の到来でも結局同じことが起きますね。
StarPayの強みの一つがQRコード決済のカバレッジの多さです。上場時で29社と載っています。国内で使えるPayのほぼ全部をカバーしていると言って良いと同時に、中国人の観光客などインバウンド対応にも強みがありそうです。
業績は先行投資がかさんでいるのか?売上は伸びているものの赤字が続いています。しかしながら売上の伸びと同じ動きで赤字幅が減っていますので黒字化は時間の問題で、その後も売上の伸びが続けば続いた分だけ黒字が伸びそうな業績推移をしています。
キャッシュレス決済システムの導入もネットスターズだけでなく、良くテレビCMしている会社など複数の業者がしのぎを削っているので、このままネットスターズのStarPayの導入が伸びるかの判断は難しいです。ただし、全体的にキャッシュレス決済導入の流れは不可避に見えますので、まだ成長余地はありそうな分野ではありますね。
SMBC日興証券主幹事の当たり側のIPOには見えますが、9月末は数が増えそうなので、ちょっとキャッシュレス決済系業者もIPOが複数すでに出ている状態で、新味には欠けてきているので何かこれまでにない狙い目特徴がないかBBスタンスまでに考察したいところですね。
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