2024年のIPOが登場となりました。2024年は1月上場はなく2月スタートになりそうです。例年一発目のIPOは良い結果になりやすい年始アノマリーがありますので期待したいですね。なんでも初物は価値が付きますからね。
古くから3Dデータを活用した自動車などの金型作成などをしていきました。2009年頃に一度破綻していますが復活して上場です。最近は3Dプリンターの活用もあって、このビジネスも盛り上がりを見せているのかも知れません。
想定価格は1,380円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで15.7億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。
全数公募は自己株式の処分、そして売出0での上場です。こういった態度を示して上場するのは公募組には好まれそうですね。また2024年第一号IPOとしてちょっとご祝儀相場的な流れになるのかも注目です。
事業内容ですが大きくデザイン事業として支援系、特に3DCADに強そうです。またマニュファクチャリング事業として、実際に3Dプリンターを使って試作部品なども提供できるようです。結構、デザイン部門として強みはありそうな会社ですね。
特徴としては「問題解決型の実行コンサル系」という感じに書かれています。エンジニア派遣と技術力提供両方を行いますし、さらにマニュファクチャリングも出来るということで、外部リソースとして殆どのことをするぐらいの勢いでしょうか?
さらにCVC機能とは「Corporate Venture Capital(コーポレートベンチャーキャピタル)」ということで、技術系のベンチャー投資をしています。特にイノベーション系への投資が多く、奇兵隊など株式投資型クラウドファンディングで私達も投資できた会社の名前もありますね(不成立でしたが・・・)。
基本的には色々あったけど、常に変革や進化を求めて推進したい意志はあるようです。こういう企業のIPOは応援したくなるというのが心情かも知れません。
目論見書を見ていると売上の4分の1程度がホンダに依存しています。やはり自動車の金型を3DCADや3Dプリンターの技術を用いて支援するというのが大きい部分を占めているみたいです。皆さんはホンダの車のデザインはどういう印象ですかね?私は男性的な機械っぽさは強いけど、いわゆる女性目線の惹きつける強さがあまりないと思っています。高い技術力はあっても売れるかは別というのを感じやすいですね。私は好きなんですがね・・・。
業績です。30期超えでスタンダード上場。復活上場ということで、成長性は不透明というのが本音でしょう。ある程度、控えめな価格設定になっていそうで、2024年一発目のIPOとしては安定的な船出に期待できるかも知れません。
何はともあれ2024年のIPOの新規承認が出てきたのは嬉しいことです。今はIPOの地合いもいまいちですが、年が変わるとガラッと雰囲気も変わるかも知れません。BBスタンスはBB期間も1月下旬とまだ先ですから、年が明けてからじっくりと色々レポートも見ながら検討したいと思います。
初値予想もお願い致します。