金曜日にはもっとドバっと新規承認が出てくるのでは?と待ち構えていましたが1社の新規承認となりました。来週にもう少し出る可能性はありますが、今年は思ったほどえげつない過密スケジュールにはならなさそうです。良い傾向だと思いますし、結果も伴ってほしいですね。

yutori(5892)のIPO新規上場情報

ZOZOが親会社の服飾ブランドの上場になります。服飾の小売業セクターはIPO初値視点では人気がありません。この業種にしては急成長していて、価格評価が難しのも怪しいですね。

想定価格は2,510円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで16.4億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

12月の後半にこれまた評価が難しくなりそうなIPOが来たという印象です。正直、服飾小売は過去のIPOを見てもらっても分かるように人気薄で低評価なのですが、こちらはネット通販中心、若者ターゲットに躍進しているところから、ネットECと見て評価すべきかどうかですね。そうはいっても初値から評価される向きはあまりないのかなと思っています

まずは沿革です。創業は2018年と新しく数々の新ブランドを立ち上げてきました。ZOZOと業務提携することでシナジー効果が出ています。若者的にはやはりファッションは意識したいところで、こういったブランドの価値があるのでしょう。

数多くのブランドが展開されています。「ティーンカルチャー」「トレンド」「デザイナーズ」「インフルエンサー」と4分類。正直、株式投資しているファッション疎い勢は「ユニクロでいいやん」か、イキリ勢は「謎に高いブランド」になりそうで、ここのブランドとは縁遠いでしょうね。

事業の特徴としてはSNSマーケティング注力です。人数にしてインスタやティックトックが150万人超え、コツコツと頭の中に刷り込んでいるのでしょう。ファッション系はやはりインスタなどが強いみたいですね。個人的にはSNSマーケティングは拡散力があるけど、時間が経って鬱陶しさも出てくる媒体だと思っていますので、何か違うなと思うことが多いのですが、ファッション(流行)には最適ですね。

面白いのが自社のブランド内でリーグ制を引いているようです。ちゃんと売れないとブランドが消えるという切磋琢磨の仕組みを作っているのはブランド運営には必要と言えるでしょう。

最後に業績です。売上は急成長中。コロナ禍を通してこの伸び率は凄いですね。その為か、成長期待が含まれて、ちょっと想定価格が高く評価されているのがどう出るかですね。上場後2~3年ぐらいでひょっとしたら話題株として伸びる可能性を秘めているのかもしれませんが、初値視点では流されてはいけないと、落ち着いて評価できればと思います。

今年は思っていたよりも12月IPOのスケジュールが穏やかなので、こういったところにもチャンスがあるかもと感じますが、公募買い初値売りではなくて上場後に購入でも十分間に合いそうな気がしますね。

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