2024年2月IPO5件目の登場です。これで2月28日は同時上場となりました。こちらは東証グロースと名証ネクストに重複上場です。名古屋発の企業というのはありますが、東証と名証の重複上場は今となってはあまり意味を感じませんね。

光フードサービス(138A)のIPO新規上場情報

主に名古屋駅周辺に小さな立ち呑み屋を多数展開している飲食小売業になります。東京・広島・仙台と徐々に進出していますが基本的には駅前の小坪運営が独自路線です。社長的には「接近戦」スタイルを今後も貫くようです。

想定価格は2,000円。主幹事は東海東京証券です。
吸収金額が想定価格ベースで7.36億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

まず飲食小売業のIPOは初値視点でいうと少し苦戦することが多いのがIPOファンの視点になりそうです。そこに主幹事東海東京証券が同時上場で殴り込み、初値視点では一歩引いて見る必要がありそうですね。ただ、飲食小売業は根強い人気もある業界ですので、短期的ではなく中長期の視点も持ってスタンスを考えたいです。

事業内容は「飲食事業」単一セグメント。現在は4つのブランドを有しています。一番多いのは「焼きとん」とある豚串店舗になります。名古屋といえば「矢場とん」ですが、豚文化強いですね。

店舗数の推移です。急拡大とは言いづらいですがコロナ禍でも順調に店舗数を拡大できているという珍しい状況ですね。ゆっくり着席宴会スタイルではなく、立ち呑みスタイルですので長時間密になることがなく料理を楽しめて気持ちよく飲めるというのが特徴です。このスタイル自体は、特にここだけでなく立ち呑み屋さんは全国にたくさんあるので、ここが上場まで伸びる秘訣はいまいち分からない部分はあります。

もう少し詳しく特徴が目論見書に載っていますが、「一人でも入りやすい」「短時間・低単価で気軽に」あたりがコンセプトです。焼肉屋やラーメン屋も比較的回転が早いスタイルを貫いていそうです。

業績です。コロナ禍がありましたがそれほど打撃を受けず順調に推移しています。小規模で回転するスタイルが良いのでしょう。ラーメン屋も賑わいを見せていますが、同じように「カウンター系・低単価・高回転」で料理にしっかりと質の高いオリジナルのものを用意するというのが受けるのかも知れませんね。

名古屋の飲食店雰囲気というと「クロサワ繋がりでハンチョウの名古屋編」を思い出します。「全体的になんとなく・・・雑・・・!」「良い理由も良くわからないが、まぁ良ければよいのではないでしょうか?スタイル」な気がしています。コメダコーヒーに続いてこの企業も全国に伸びていくのか?見ものです。

全体を通してやはり掴みどころがなく、名古屋中心の飲食小売系IPO、そして主幹事東海東京証券で同時上場になってしまうと初値は微妙という判断が第一印象でしょうか?割安面など見てやや中長期に考えたほうが相性が良いIPOかもしれません

BBスタンスは前評判なども含めて考えますが、今のところ2月のIPOは参加姿勢で行けそうな銘柄が多いですね。

光フードサービス(138A)のIPO新規上場情報

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