変わった社名のIPOの登場です。ライスカレーで、コーポレートロゴもカレーを象ってますね。
社長がカレーでも好きなのかな?と思ったのですが、そうではなくて「ゴッホ」で検索したら「ゴッホ」というカレー屋さんが出てきたことから、口コミによるこれまでとは違う販売力・営業力になるのでは?という発想を忘れないように社名にしているようです。

ライスカレー(195A)のIPO新規上場情報

事業内容はSNSのデータマーケティング支援。自社でも分析結果からブランドを立ち上げて販売もしています。ターゲットは若い女性みたいですね。ブランドマーケティングなど時代は進んでいますので、売り方も変えていかないといけない世の中なんでしょう。

想定価格は1,420円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.5億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

内容を見ていきましょう。

事業内容は「コミュニティデータプラットフォーム事業」の単一セグメントとして、その中に2つの領域、3つの対象へ事業を行っています。「大手企業向けのマーケティング・DX支援」「中小企業向けのデータクラウド分析支援」「コンシューマ向けにブランドサービス」です。

一つずつ内容を見ていきたいと思います。

大手企業向けのソリューションとしてはかなり多くのサービスブランドを立ち上げていますね。たくさんのメディアかコミュニティサービスが書かれていますが、残念ながら私は1つも認知できるものがありませんでした。世の中の潮流に乗ることが非常に苦手な人なので、全く知らないものばかりです・・・。基本的には10~20代女性のターゲットが多いでしょうか?

データクラウド関連サービスでは、アカウントなどのデータ解析サービスですね。トレンド分析、SNS解析、キャンペーン解析など一通りのデータドリブンと言われそうなものは備えていそうです。完全にブランド戦略系ですね。

コミュニティデータプラットフォームで得た見地を用いて自社ブランドを作っています。ユーザー数が多いものとして「MiiS」「RiLi STORE」が書かれていますね。オーラルケアとアパレルブランドのようですが、やはりどちらも若い女性向けです。

目論見書を見ていて気になったのは相手先としてマイナビが上位にあり、しかも2割弱まで伸びている部分です。何故マイナビ?って感じなのですが、こちらに3四半期で3億の売上を上げています。

業績です。売上が急上昇で黒字転換しての上場です。如何にもグロースらしい業績推移となっています。いまいちおっさんにはどうやって売上を上げて成果を出しているのか理解不能なのですが、若い女性に向けたブランド戦略は上手くいっているのかもしれません。ビジネスではトレンドに敏感で購買力も盛んな層を制すのは第一ですので、まぁ、成功しているといって良いのでしょう。

ただし、上場後に急激に成長力がなくなる危険性も孕んでいるとは感じました。こういうマーケティング系のIPOはいつも上場時が一番トップのことが多いです。ライスカレーに関しては情報に疎いおっさんでは何が流行っているのかも分からない状態です・・・。既存株主にGMO系のVCや会社が並んでいてライスカレーの本社も渋谷の道玄坂方面です。かなり深い関わりあいがありそうですね。

初値予想やBBスタンスに関しては6月IPOも数が増えて過密になってきたことから、もう少し情報を精査して他社とのスケジュールの兼ね合いも考えながら決めたいところです。

ライスカレー(195A)のIPO新規上場情報

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