金曜日に3銘柄の新規承認となり、やはり6月は上場ラッシュとなりそうです。同時上場も生まれ、連日上場もありでモードを上場ラッシュモードに切り替えて対応したいですね。
住宅ローンサービス「モゲチェック」運営のMFSです。MFSは「MORTGAGE FINANCIAL SOLUTIONS」の略となるようです。個人的には3文字英語のIPOは鬼門だと考えるのですが、どうなるでしょうか?
想定価格は400円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで19.8億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
住宅ローンの比較サイトや金利動向ニュースなどで出てくるサービスとして「モゲチェック」はかなり有名ですね。私も住宅ローンの比較サイト的なものを提案されて作ろうとしたことがありますが、モゲチェックのような大手でしっかりとサービスを作り上げるサイトがありますので諦めた経緯もあります。
住宅ローンの情報サービスは日本では低金利が続いたことでかなり需要がありました。モゲチェックは住宅ローンの比較のほか、審査申し込みなどまで行ってくれますので、ユーザーさんはここを使えばいいやという定番サイトになっていますね。ユーザー数も気持ちいグラフを載せれれるぐらい伸びています。
オンラインで審査申し込みまで行えます。業態としては媒介業として住宅ローン比較サイトとは違う部分を見せています。
AIによるサポートとありますが、このあたりは申込件数が多いことからデータ分析ができるロジックがある程度ではないか?と考えます。ユーザー情報から信用力を過去のデータから解析、最適な住宅ローンサービスを出すところまで支援しそうです。
「住宅ローン 比較」などで検索すると上位に出てくるのは、このモゲチェック。広告も出していて、後は価格.comといった大手の比較だけのサイトですので、ほぼ独占状態ではないかと思います。たまに住宅ローンの金利系のニュース記事でもモゲチェックの書いた記事が出てきたりもしますよね。最近は金利上昇傾向が気になるところで、調べると大抵モゲチェックさんの記事です。
さらにこの住宅ローン(ユーザー住まい用)のサービスを投資用物件購入向けにも行っているのが「INVASE」サービスです。仕組みはほぼ同じですが、ローンが住宅ローンを組めないので不動産投資用ローンということになりますね。
INVASEサービスの会員数もジリジリと数を伸ばしています。
INVASEサービスの仕組みも載っていますが仕組みはほぼ同じなのが図の作り方からもわかりますね。ユーザーが自分が住む住宅を買うか、投資用物件として検討するかの違いです。
アプリで提供しているのが「INVASE Pro」です。こちらには価格情報をダイレクトに提供できることでよりマッチングが図れる仕組みのようです。
基本的には住宅関係のポータルサイトになります。大きな金額が動く不動産ですので、取引数が大きくなるほど実入りも大きいサービスといった感じでしょうか?
業績です。売上は急拡大しているものの、コストが嵩んでいるのか?赤字。回復して黒字化になりそうなところで上場です。期待感はあるでしょうが、既存株主をみてもベンチャーキャピタルからの出資が多く、良いところで出口案件にもされやすいですね。ストック・オプションの行使価格をみると300~1500円まで評価がありますので、想定価格の400円は上場で募集できる精一杯の価格には見えます。
上場ラッシュシーズンに入りますので、資金は分散しやすく慎重には行きたいですが、「モゲチェック」のような知名度が高そうなサービスは上場ラッシュ中には有利に働きそうです。大手レポートも見ながらBBスタンスを考えたいと思います。
枚数が多いですので主幹事SMBC日興証券さんからお小遣い案件のような形になれば嬉しいですね。
初値予想もお願い致します。