9月18日に一気に3社のIPOが予定されていますが、カレンダーを見たところ9月18日は金曜日、そして翌週の月~水まで祝日ということで営業日5連休になります。これはどうしても重なりますね・・・。

テクノクラフト(622A)のIPO新規上場情報

ゴルフ場のカートナビシステムのシェアトップクラスです。そこで培った技術を幼保育園向けの見守り事業、健康見守り事業へ展開しようとしていますね。ヘルステック企業という扱いになるでしょうか?

想定価格は630円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで13.9億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。

まずは沿革にあたる歩みから。ハードとソフトを一体で提供する「HESaaS(Hardware Enabled Software as a Service)」モデルが自慢のようです。ゴルフカートナビとしてGPSを使って運行管理を行っています。ゴルフもキャディさんを付けないセルフプレーが増えてきて、こういったカートナビが活躍するようになりました。

そこから幼児期の見守りサービスを2011年、2025年には健康管理サービスに手を出しています。3つのサービスを見ていきましょう。

国内シェアトップクラスのゴルフカートナビです。ゴルフ優待でも有名だったアコーディアやPGMなどもこのナビ使っていたので、私も目にしていました。ドローンが流行りだしてからは上空撮影画像なんかも出てきて、システムがゴルフを楽しめるようにうまくやっているなぁとは感じました。最近は個人向けにアプリなども作って連携も進んでいるようです。

幼稚園など園業務支援総合システムにも手を出しています。ニュースなどで時折話題になる園バス運行管理、他にもGPS活用ができるので迷子防止など持っているシステムが使えますね。コミュニケーションツールも自社で作って総合型システム支援になっているようです。

一番最近の事業が「健康見守り事業」です。スマートウォッチなどを活用してバイタル管理、外作業での健康管理を担おうとしています。現場作業員などの見守り管理は見逃されがちな大事な事業ですので、この手のサービスを発展させようとしている企業が上場するのはありがたいですね。

なお、現状の売上高は殆どが「ゴルフ関連事業」です。そこはシステム導入でストック収入がある部分なので安定でしょうから、今後は残りの2つのをどこまで伸ばしていけるかでしょうか?最初の歩みを見る感じでは、時代に合わせて新しいハード・ソフト開発はしていきそうです。

成長戦略です。ややスケールが望めないゴルフ事業は海外への展開、そして残りの事業が伸びてくれるかが成長の鍵となっています。もしくはここでは書いてないけども上場後に新ビジネス(HESaaS関連)が始まるなどもあるかも知れません。

業績です。スタンダード上場らしいやや横ばいな感じですね。安定して黒字で利益は出ていますので、割安感なども意識されるタイプと言えそうです。そういう意味では想定価格が630円というのは十分なディスカウントを感じます。新規事業は当たるかどうか分からないけれども、とりあえず上場時に参戦するのは悪くないといった第一印象になります。

なお、上場時に第2位の既存株主のVCが全数売出してイグジットします。そのおかげで想定価格が安くされてそうですが、イグジットが見えていて、この先の成長力に不安があるタイプにIPOでどこまで買われるかは不透明と言えそうです。個人的には好きなタイプの銘柄で、大儲けは出来なくてもプラスになるポイントは含んでいると思います。

初値視点では人気が出るタイプではないので、同時上場が大きく影響しそうでしょうか?

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