今年21個目のIPO案件、テラプローブです。
・スケジュールや基本・詳細情報はこちらをどうぞ
⇒【201020】(株)テラプローブ のIPO情報
上記サイトでは初値予想もしてみたいと思います。
仮条件は、想定価格3,350円に対し3,000-3,350円と
上限が想定価格となっています。主幹事は野村です。
最近の野村お得意の価格設定ですね。
今まで5つの項目で評価してきましたが、
逆に見難いと思いますので評価は1項目で行います。
BBスタンス:2点(D評価)
1.注目度…全般的なIPOとしての注目
まず上場日は大きな注目を浴びるであろう大塚HDの次の日です。
大塚の値動きの動向が次の日も注目されそうで、ちょっと見放されそうです。
買いの資金もないかもしれませんね。
また半導体の上場は去年のFOIのイメージがまだ払拭されていません。
逆に意味で注目されてしまいそうです。
2.割安性…PER,PBRなど財務情報、価格設定から
2011年度3月期連結予想EPSは420.3円
想定価格ベースでPERを計算すると7.97倍程度となります。
半導体類似企業から見ても、かなり割安とは言い切れず
評価を上げるにはいたりません。
3.規模…吸収金額と市場、売り圧力関係
吸収金額は約123億円(想定価格ベースOA分含む)、
上場市場は東証マザーズです。マザーズにしては大型です。
これだけの買い圧力が入るか疑問があり厳しいですね。
一方、公募と売出が半分ずつで、売り手のほうは
資金集めの感があり、確実に資金を得たいと考えていそうです。
わざわざ公募に応募するような魅力はありません。
4.業種…人気化しそうな業種か?魅力があるかなど
半導体という点につきます。
少し前はかなり苦しい経営環境にあり、今も多少改善しているとは言え
未来的には厳しい競争が待っています。
エルピーダの親子上場とも取れるこの銘柄に魅力があるか?と
言われると、買いたいならエルピーダを買えばいいとしかいえません。
つまりIPOとしての魅力は感じません。
5.評価…総合的評価や特記的事項を含める
残念ながら、殆どの面において魅力を感じません。
主幹事野村ですが、どこまで初値形成の為に買い支えるか程度だと思います。
全体考察
総合得点は2点で、私のBBスタンスはD評価です。