本日は2銘柄の上場予定でしたが、2銘柄とも値が付きましたのでレポートします。全体的にIPOの地合いは悪くなっている印象を受ける初値結果でした。
まずはナルミヤ・インターナショナル(9275)
初値売りで約5900円のマイナスです。当選者の方、残念でした。
⇒ナルミヤ・インターナショナル(9275)のIPO新規上場情報
【9275】ナルミヤ・インターナショナル(公募価格1,560円)
初値:1,501円(公募比: -59円/-3.8%)
高値:1,539円
安値:1,485円
終値:1,494円
出来高:1,685,600株(公募売出総計:5,466,900株)
初値は残念ながら公募割れ、しかし引受価格の1,474円まで下がることはありませんでした。目安になりやすい1,500円付近でウロウロしていましたが、最終的には1,500円を下回って引けています。出来高がまだ公募売出総計の3分の1以下ですので、まだまだ保有中という人が多そうです。
この銘柄はじっくりスタンスかもしれませんが、業種が子供服販売ということで先行きが厳しいので長期的に持つのもリスクですね。リートを除けば3月のQBネット以来の公募割れとなっています。
こちらは、今回はニアピン賞が複数出ました。
アマゾンギフト券は後ほど抽選後送付となります。読者予想でも公募割れ予想は多く引き受け価格まで下がる予想と1500円での予想が非常に多かったですね。
続いて、and factory(7035)。
初値売りで約14.4万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【7035】and factory(公募価格2,570円)
初値:4,010円(公募比: +1,440円/+56.0%)
高値:4,710円
安値:3,825円
終値:3,975円
出来高:2,384,400株(公募売出総計:740,000株)
こちらは初値は約1.5倍近くの4,010円。当初の予想よりもかなり安く始まった印象です。上場前に少し業績予想で重要事項の確認があったので、船出は厳し目だったかもしれません。セカンダリーは一時ストップ高まで行きましたが、そこから急落とIPOらしい激しい値動きになっています。
出来高も公募売出総計の3回転と十分でした。初値が安かったのでセカンダリーでうまく売買できた人も多くいたのではないでしょうか?
ただ、ここ最近のIPOの初日の傾向として初値が予想よりも低い場合は、後が続かない印象です。後半の失速はそれを象徴しているような結果ですね。それにしてもIPOの公募当選難易度も上がっているのに、結果がそれほど伴わない状況はいつまで続くんでしょうかね?
中途半端な状態なら一旦ガツンと下がって公募参加者が減るぐらいのほうが良いかもしれません。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
4010円という中途半端な結果は読者予想泣かせですね。よく当たる方の予想会社の情報は4000円でしたが、こちらの予想情報は本当に役立ちますね。初値予想は本当に難しいので有料情報の価値はあるともいます。
トレーダーズ・プレミアムは私もよく参考にします。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。全体的にIPOの地合いは弱いと感じる結果です。今後の初値予想も少しづつ下方修正していくかもしれません。