本日は2銘柄の初値がつきました。初値に関してはどちらの銘柄もこのところのIPOの初値の弱さを払拭するような好結果だったと思います。セカンダリーは相変わらず流れに乗らないと難しい展開ですね。
初値がついた順番に見ていきましょう。
まずは、ワシントンホテル(4691)。
初値売りで約1.5万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます!
【4691】ワシントンホテル(公募価格1,310円)
初値:1,462円(公募比: +152円/+11.6%)
高値:1,705円
安値:1,440円
終値:1,586円
出来高:7,696,100株(公募売出総計:1,800,000株)
初値1,462円は枚数の多かったIPOにしては好結果と言えるでしょう。その後も、ぐんぐんと株価を伸ばしていて高値では1700円近くまで行きました。東証2部らしからぬ初日の動きだったと思います。最近はマザーズ市場がいいといった上場市場の差が感じられませんね。
出来高も公募売出総計の4回転していますので大商いです。ホテル株が欲しい人がそんなにいるとは思いませんでした。
主幹事三菱の他、委託幹事のカブドットコム証券までしっかり申し込んで1枚も手に入らなかった時点でもっと評価しても良かったかも知れませんね。ただ、寄り前の気配では公開価格よりもしたの板情報が出ていたりもしていました。あまり参考にはならないかも知れませんが、それほど期待できるような銘柄とは思っていません。
こちらはニアピン賞がでました。豚毛様、ルイコスタ様が1,460円の予想で見事的中です!
しっかりと1,460円の予想があるところが読者予想の優れている方の参考になるところですね。当方も1,450円ぐらいの初値予想が出来るように精進します。
次に、浜木綿(7682)。
初値売りで約8.3万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます。
【7682】浜木綿(公募価格2,120円)
初値:2,950円(公募比: +830円/+39.2%)
高値:3,400円
安値:2,670円
終値:2,684円
出来高:2,053,300株(公募売出総計:468,000株)
こちらの初値も予想を超えて3,000円手前の2,950円と好結果でした。さらに初値が付いてからは一気に急騰しています。ただ、さすがに高すぎる印象は免れませんでした。すぐに初値を切ってしまうと、そこからはダラダラと下げて終わる展開になっています。
IPOらしい相場は作ったけど、しこりもできてしまったかも知れませんね。予想よりもかなり高いところでスタートしているので、まだ高値感があるのも再度INするのが難しくなっていると思います。
出来高もそこそこ伴っていて、公募売出総数を4回転程度しています。このところIPO株への買いが少ないと感じていたので出来高を伴った売買がされているのはいい風が吹いている証拠ですね。
こちらは野村證券主幹事でした。公募株を手に入れていた方は初値売りで大成功と言えると思います。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
読者予想では3,000円以上もありましたが、時期を見て3000円もあるぐらいに思っていたのが初日に達成してしまいました。小売業なので、なかなかこれから急騰をもう一度演じるのは難しい気がしますね。ジリジリと下げてから再びジリジリと盛り返すのを期待したいところです。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。
本日上場の2銘柄はこのところのIPOの初値の弱さを払拭するような好結果だったと思います。ただ、この結果で後の微妙銘柄に続くかと言えば、そう言い切れないのがIPOの難しさです。天の邪鬼な私は逆に後に続く微妙銘柄が怖くなってきました。