本日は2銘柄の上場予定でした。2銘柄ともに散々と言える結果になっています。直近IPOも軒並み崩れていてIPOに対する投資マインドはかなり下がっていそうです。3月IPOの先が思いやられますね。
まずは、きずなホールディングス(7086)。
初値売りで約1万円のマイナスです。当選者の方、残念でした。
【7086】きずなホールディングス（公募価格2,320円）
初値：2,220円（公募比: -100円/-4.3%）
高値：2,340円
安値：1,955円
終値：1,955円
出来高：1,764,700株（公募売出総計：1,747,200株）
事業は悪くないけど、規模感や価格設定には疑問を感じて微妙判断していた銘柄です。主幹事の強気仮条件設定とは裏腹に初値公募割れとなっています。
仮条件強気に大丈夫と思った人は上場後はこんな気持でしょうか？
個人的には野村證券はKYなタイプの主幹事ですので、景況感や地合いなんて知ったこっちゃない、こういう値付けで評価できるんだ！という姿勢が強いと思います。
一応、初日で公開価格の上まで奪還していますので逃げる場面は作っているのも野村らしいです。後場になっての急落を受ける前に、利益を求めずに切れたかが勝負の分かれ目だったかも知れません。
こちらはピタリ賞がでました。出ると負け軍師様がピタリ賞で的中です。
厳しい見方、懐疑的な見方をした人が的中するという結果となっています。地合いの不安定さがIPOまで及んできているので3月IPOは相当厳しくなっているなぁと感じます。まだ後半のブックビル期間中ですので、申込みにも影響が出てきそうです。後半に野村主幹事でイグジット案件ありますが、大丈夫でしょうか？
次は、ウイルテック(7087)。
初値売りでプラマイ0です。手数料割れとなり、当選者の方、残念でした！
【7087】ウイルテック（公募価格 1,200円）
初値：1,200円（公募比: 0円/0.0%）
高値：1,230円
安値：1,002円
終値：1,002円
出来高：1,224,800株（公募売出総計：1,788,500株）
逆に初値で逃げ場となったのがウィルテックです。こちらの方がもともとの割安感があったからか寄り前の買いが強かったかも知れまえん。ただ、今は早く売ってしまったほうが下げの影響を避けられる相場ですので、場中はダラダラと下げて引けにかけていいところなく約200円程度下げて終わっています。
こちらも微妙判断としていた銘柄ですので、この結果は致し方無しかも知れませんね。出来高を見ても買いの少なさを感じます。
もともと想定価格は1,280円でしたが、1,000円割れ寸前まで初日で下げています。ここまで来たら1,000円割ってしまって下堀したほうが、買い意欲が湧いてくるかも知れません。ただ、製造業派遣という業種的に不人気なところでもありますので長く成長期待で応援も中々できない銘柄なので、買いに向かいづらいのは厳しいところです。
こちらは5名の方がピタリ賞的中となっています
公募同値だったので的中しやすかったと思います。複数的中ですので3月終了後抽選でアマゾンギフト券送付者を決めます。3月IPOは公募同値や引受価格などでピタリ賞的中が増えるかも知れませんね。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、２銘柄の結果でした。
地合いも非常に悪く残念な2銘柄の結果でした。来週からも上場が続きますが、公募当選者は不安な気持ちで迎えることになりそうです。世界株式市場が不安定で、寝て起きたら上にも下にも大きく動いてて、その中で下げ傾向というのはきついですね。