本日は2社同時上場でした。前日値付かずのカラダノートと合わせて3社の初値がつきましたので初日レポートします。全体的にIPOの異様なバブル感の潮目の変化を感じる状況です。

まずはカラダノート(4014)から。

初値売りで約14.4万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

カラダノート(4014)のIPO新規上場情報

【カラダノート(4014)】(公募価格450円)

4014

初値:1,890円(公募比: +1,440円/+320.0%)
高値:2,087円
安値:1,490円
終値:1,589円
出来高:3,875,300株(公募売出総計:1,499,000株)

本日上場予定の2社よりも遅い後場の値付けとなりました。初値は結局1,890円で目安になりやすい2,000円に到達せずです。その後、すぐに2,000円の壁は突破しましたが急落してストップ安まで下げています。

IPOらしい厳しい動きだったと言えそうです。出来高は公募売出し総数の2.5回転程度で初値買いなどで捕まった方なども多いかもしれません。引けにかけて少しだけ買いが入っていますが、即金規制明けの買いが入るかどうか?IPO相場自体が崩れている印象で判断は難しいところですね。

もともと強気予想で1,800円、最終のバブル相場意識で2,200円と予想していたのでこの流れはある程度予想できていますが、安くなったからと言って買い得かと言うとIPOは崩れるとそう簡単には戻らない荒波相場だと思いますので注意したいですね。

今回はピタリ賞はでませんでした。

読者予想の中央値で2,300円予想と出ていました。このところの好調相場で皆さんの予想も強気になってきているところのこの結果です。敏感に潮目の変化を感じている人は、今後のIPOは微妙評価銘柄をやや気をつけていかないといけないと思っているでしょう。


次にさくらさくプラス(7097)。

初値売りで約11万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

さくらさくプラス(7097)のIPO新規上場情報

【さくらさくプラス(7097)】(公募価格2,330円)

7097

初値:3,435円(公募比: +1,105円/+47.4%)
高値:3,440円
安値:2,735円
終値:2,735円
出来高:1,758,700株(公募売出総計:677,400株)

初値は結局3,500円にも行かない結果となりました。弱い結果は同時上場ではさらに厳しくという流れの通りストップ安、安値引けで終えています。初値も弱く、いいところなしといった初日の動きです。

終わってみれば、もともと保育園運営でB評価レベルの銘柄ですので十分な結果と言えるのかもしれませんが、IPOバブル感から期待感が高まりすぎていたようにも思えます。ただ、弱く始まってしまうとイメージが付いてしまうのでここから逆手をとって参加できるかでしょうか?

個人的には業種的には応援したくなりますし、少子化対策の政策テーマ性も今後出てくるかもしれません。安くなったところで仕込むのはありかもしれませんね。公募株を手に入れて初値売りで利益を目論んでいた方にとっては残念な結果だったかもしれません。それでも1枚10万以上の利益は今の情勢を考えると有り難いですね。

今回はピタリ賞はでませんでした。

読者予想の中央値は3,690円で平均補正値などは4,000円超えと出ていました。当方の最終予想は大手予想の忖度強く当たらない方の3,500円に近い予想で弱気でしたが、久々に弱気予想の方が的中という結果です。IPOの初値予想は本当に日替わりで雰囲気変わるので難しいですね。


最後にプレミアアンチエイジング(4934)。

初値売りで約15.3万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

プレミアアンチエイジング(4934)のIPO新規上場情報

【プレミアアンチエイジング(4934)】(公募価格4,140円)

4934

初値:5,670円(公募比: +1,530円/+37.0%)
高値:5,870円
安値:5,000円
終値:5,260円
出来高:3,494,400株(公募売出総計:2,350,000株)

値ガサな分1枚あたりの初値売り利益が高くなったプレミアアンチエイジングです。初値5,670円といったゴロでの決着でした。いわゆる「コロナ(567)」でしたね。初日を通した動きで一番変な動きをしたのがプレミアアンチエイジングでした。

初値が付いてから大きく下げて、苦しいと思ったら引けにかけて勘違い?急騰して、また下げています。上記画像を見てもらってもわかりますが、意味のわからない非常に汚いチャートを描いていますね。

こういった化粧品関係は優待期待などもありますし、根強い人気でジリジリと株価を伸ばす印象もあります。ただ、最初から値ガサで買いにくいところもありますのでもう少し下がってくれたら1枚持っておくという方は多いかもしれません。

最近のIPOで似たような銘柄は「新日本製薬(パーフェクトワン)」だと思います。長期チャートを見ていただくとわかると思いますが、IPO後はしばらく厳しかったですが、結局は伸びてきています。プレミアアンチエイジングもそんな青写真が描けるといいですね。

今回はピタリ賞はでませんでした。

ゴロ的にピタリ賞出るかと思ってましたが、5,670円はいませんでした。読者予想的にも6,000円を上値目処としているぐらい最近の予想は強気になっています。


3銘柄の結果をまとめて紹介しました。結論はIPOの潮目の変化を感じさせられる結果だったと思います。明日以降の動きにも注目ですが、明後日は知名度の高いRettyです。この結果でIPOの地合いがどちらに動くのか決定打になるかもしれません。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

私はRettyで久しぶりに手に入れたのでドキドキしていますが、かなり多くの方が手に入れてそうで不安の増す状況となってきたと素直に感じています。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

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