このところのIPOは予想よりも低い初値結果が多く冴えませんね。6月に入ってからのIPOはいずれも大方の初値予想よりも低めの結果になっています。この後の上場ラッシュでいよいよ2021年公募割れ銘柄待ったなしな雰囲気です。
初値売りで約1.5万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【全研本社(7371)】(公募価格1,350円)
初値:1,506円(公募比: +156円/+11.6%)
高値:1,568円
安値:1,396円
終値:1,413円
出来高:11,721,900株(公募売出総計:3,280,200株)
初値は1,506円ということで1枚あたり1万5千円程度のプラスになりました。なかなか当たらないIPOでせっかく手に入れてもこの程度のプラスだと少しさみしいですね。さらに初日から値を下げて一時1,400円割れです。公開価格の1,350円がもう見えていますね。
初日のチャートをみてもなだらかに右肩下がりを描いており、低調ぶりが伺えますね。出来高は公募売出総計を4回転弱で、そこそこ売買がありますが、この動きだと安いと思って買った人がジリジリと捕まっている展開です。前日予想で初値が弱いと、その後も続かない展開もあると伝えましたが、その動きになってしまいました。
こういうIPOの地合いの弱さを変えるには、盲目的に買い上がって伸びる銘柄がでてこないと厳しいです。S級レベルの期待銘柄も控えていますが、もう来週からは上場ラッシュに入ってしまうので、雰囲気は悪いまま上場ラッシュ初日を迎えそうですね。
同時上場で微妙視されている銘柄は、かなり不穏な雰囲気になってきました。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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今回はピタリ賞がでませんでした。
読者予想では平均値が2,000円程度まで言っていましたが、ここ最近の低調ぶりからは1500円ぐらいの初値でもおかしくないと思っている方もIPOファンでは多いでしょう。やや荷持たれ感がある銘柄だったので、ビックリの公募割れにならなかっただけでも良かったのかもしれません。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。