本日は2社の銘柄が初値がつきました。いずれもSBI証券主幹事のIPOということで1ページに初日の動きなど見ていきたいと思います。上場日は前後しますが初値が付いた順に紹介します。
まずはサイフューズ(4892)から。
初値売りで約1万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【サイフューズ(4892)】(公募価格1,620円)
初値:1,720円(公募比: +100円/+6.2%)
高値:2,038円
安値:1,520円
終値:1,814円
出来高:7,853,400株(公募売出総計:1,529,300株)
初値はコンセンサスともなっていたと感じる1,750円には届きませんでしたが1,720円とちょうど公開価格から1万円プラスと程よい位置でのスタート。その後すぐに200円ほど下げて公開価格を割れる時間帯もありましたが、結局は高値で2,000円超え終値も初値より高い位置で終わっています。
直前予想でサイフューズの方が先に値付くことから荒れた展開になりやすいと書きましたが、その通り値幅も大きく公募割れからプラス圏内までIPOらしい動き出した。結局、上記の初日チャートをパッと見ても分かるように右肩上がりの動きとなっておりIPO大丈夫感が出てくれましたね。
奇しくも12月IPOラッシュのBBが始まっているところで、こういったIPO大丈夫な雰囲気が出るとBBはしっかり集まって、いざ上場日を迎えると話が違うやん!ということになりやすいので雰囲気に飲まれないようには気をつけたいと思います。
残念ながら人気銘柄とは言えないためIPOチャレンジポイントのボーダーラインが読めないのですが、都合的に100Pぐらいあれば普通に100株貰えたと1P100円ぐらいにはなった銘柄としてデータを残しておこうと思います。もし読者様でサイフューズのおおよそのIPOポイントボーダーが分かる方は教えていただければ幸いです。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
近い予想は多かったのですがピタリやニアピンは出ませんでしたね。SBI証券主幹事だとやや読者予想は期待値高めに出てしまうのですが、今回は結果も期待通りとなってIPOに安心感が出てきそうです。つまり地合い回復と見られそうですが、それで上場ラッシュをうまく通過するのか・・・ですね。
次にウェルプレイド・ライゼスト(9565)。
初値売りで約50.3万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
⇒ウェルプレイド・ライゼスト(9565)のIPO新規上場情報
【ウェルプレイド・ライゼスト(9565)】(公募価格1,170円)
初値:6,200円(公募比: +5,030円/+429.9%)
高値:7,200円
安値:6,200円
終値:7,200円
出来高:470,800株(公募売出総計:431,500株)
こちらは一撃50万円案件となりました。公開価格5倍以上の初値が付いたのは久しぶりで、騰落率では今年最高の結果です。思い返せば当方今年はS級銘柄を一つも付けていません。それだけIPO地合いが微妙になっているという判断ですが、この銘柄が付けるならS級レベルでしたね。
さらに初値が付いてすぐにストップ高となり張り付いて引けています。出来高は公募売出総計を1回転レベルですので売買自体は少ないです。明日は即金規制明け、上場銘柄も2週間程度空く金曜日ということで、どういう展開になるのか楽しみですね。初値特攻隊、ガチホ隊が報われると良いのですが・・・
それにしてもIPO初値5倍というのは振り返ると2020年まで遡るということで2年ぶりぐらいです。その前までは年に1つや2つはS級評価して1撃100万とか50万レベルと結構出していたのでIPOが盛り上がっていました。最近、IPOに対するドキドキ感が減っていたのも理解できます。
主幹事SBI証券だったということもあり公募ゲットの方もたくさんいたでしょう。素直におめでとうございます。またIPOチャレンジポイントもボーダーライン670Pでしたが報われました。
ポイント換算は50万÷670≒746円です。ポイントインフレが続き、当選も100株当選が定番となった今ですと1P500円以上の価値が出れば十分といえます。何よりも1撃50万を手にするのは難しくなっていますので貯めたポイントで手中に出来たのはうまくポイントを使えたと思います。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
中央値などでは4,000円程度の予想となっていましたが、十分6000円超えの予想をされている読者様も多かったです。話題性も高い案件だったので、IPO盛り上げに一役買ってくれましたね。このまま12月のIPOも微妙銘柄も流れに乗って、IPOなら何でも来いになって欲しいです。そのためにはセカンダリー勢が、この後はまらずにしっかり儲かって欲しいですね。
以上、2社の初値レポートです。
なんとなくですがIPOの地合いは回復傾向です。ただし12月のIPOは駆け込み上場とも見れるダウンラウンド上場が多くどうなるか不透明ですね。公募参加的には安く参入できると感じ取れる銘柄が多いのですが、初値だけで見るとうまく行けるか疑問もあります。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。
https://twitter.com/96funnews
ツイッター使っている人はフォローして頂ければ幸いです。
皆さんの初値予想が役に立っています。引き続き、初値予想をお願い致します。