本日は3社の銘柄が初値がつきました。3社ともに前場中に初値が付きましたが、残念ながら1社が公募割れとなっています。3銘柄の初日レポートをします。

まずはjig.jp(5244)から。

初値売りで約1.36万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

jig.jp(5244)のIPO新規上場情報

【jig.jp(5244)】(公募価格340円)

5244

初値:476円(公募比: +136円/+40.0%)
高値:502円
安値:442円
終値:472円
出来高:12,827,800株(公募売出総計:3,295,400株)

初値476円はそこそこのところで値がついたと言えるでしょう。1枚あたり1万円は超えたので公募組には良いお小遣いになりました。なお、ロックアップ解除となる1.5倍は510円で、今日の高値では超えておらず解除失敗に終わっています。

初日の動きとしては相当意識されて500円は超えたけど、解除超えまでの買いは入りづらい展開というのが透けて見えます。出来高も公募売出総計の4回転程度で、どうも手を付けづらいというセカンダリー心理が見えていますね。

SMBC日興証券主幹事で枚数が多かったので、比較的多くの方にうまく小遣いが行き届いたのではないでしょうか?上場初日の動きとしては悪くない結果だったと思います。

上場したことで「ふわっち」の知名度は少しは上がるでしょうが、知名度が上がって良い事業なのかどうかは疑問符がつくので、今後の動きにも注目です。

こちらはニアピン賞がでました。2名の方が見事的中です。

読者予想の中央値は600円付近でした。ロックアップを普通に突破して大きな売りとの戦いになるという予想でしたが、残念ながら3社同時上場と前日までのIPOのセカンダリー結果が影響したように思えます。


次にコーチ・エィ(9339)。

初値売りで約6.6万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

コーチ・エィ(9339)のIPO新規上場情報

【コーチ・エィ(9339)】(公募価格1,840円)

9339

初値:2,500円(公募比: +660円/+35.9%)
高値:2,569円
安値:2,190円
終値:2,300円
出来高:2,234,500株(公募売出総計:730,000株)

野村證券主幹事のコーチ・エィは直前予想がピタリ的中の2,500円でした。目安になり易い価格ですんなり決まりましたね。セカンダリーは3社の中では勝負しやすいと見られていたと思いますが、初値後に急落したことで万事休す、残念ながら値を下げて終えています

こちらも出来高が公募売出総計の3回転程度となっており、セカンダリー市場の活況さが失われています。例年、上場ラッシュ終盤になると買い疲れの影響が出てきてしまうのが顕著に現れましたね。これからは次の注目される銘柄探しの展開になりそうです。

IPO見直し買いでは注目の可能性がありそうな銘柄ですが、それでも年明けからどうなるかレベルになりそうです。

こちらはピタリ賞がでました。3名の方が見事的中です。

読者予想平均でも2,500円あたりを示唆しており初値は一番素直に決定した銘柄かと思います。セカンダリーが一つぐらいは盛り上がって欲しかったですが、本日はどれも微妙でしたね。


3つ目にエージェント・インシュアランス・グループ(5836)。

初値売りで約4,000円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。

エージェント・インシュアランス・グループ(5836)のIPO新規上場情報

【エージェント・インシュアランス・グループ(5836)】(公募価格640円)

5836

初値:600円(公募比: -40円/-6.3%)
高値:635円
安値:585円
終値:587円
出来高:412,100株(公募売出総計:350,000株)

こちらは残念な公募割れとなっています。地味系案件が上場ラッシュでは初値では太刀打ちできませんでした。この結果を受けると来週のアップコンも危険度指数が爆上がりでしょうか?初値がだめでも初日のうちに公開価格奪還などあればよかったですが結局終値で下げていますね。

地方上場銘柄ですし、こういう結果になった場合は1年ぐらいのスパンでいつか見直されて急騰するのを待つぐらいの根気が必要になります。500円ぐらいの価格なら1枚ぐらい記念に保有していてもと思ってしまいますね。保険業だと配当とか、謎に株価対策として優待新設とかやってきそうではあります。

SBI証券主幹事でした。IPOチャレンジポイントのボーダーを200P100株配分で計算しようと思っていましたが、公募割れということでポイント投入はすべてお布施みたいな感じになってしまいました。

こちらはピタリ賞がでました。SIFT様が600円で見事的中です。

上場ラッシュ中の地方上場銘柄は極めて厳しい評価を与えるというのが正しい初値予想になりそうですね。ただ、BBスタンス見る上でスペック上はもっと頑張りそうな気がしているので、中長期的にはチャンス銘柄になったのでは?と思っています。


以上、3社の初値レポートです。

ついに公募割れ銘柄が出てしまいましたが、地方上場銘柄ですし原因ははっきりしています。引き続きIPO地合いは昨年ほどは悪くないと思いますので、残り4日分8銘柄、少しでも盛り上がって欲しいところです。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

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