本日は2社の銘柄が初値がつきました。再び公募割れ銘柄が登場、これで上場ラッシュ中では2社が公募割れとなりました。いずれもSBI証券主幹事案件です。これは配られる公募組の層の質を象徴しているかもしれません。すぐ売り勢が多いですね。
まずはアソインターナショナル(9340)から。
初値売りで約1.3万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【アソインターナショナル(9340)】（公募価格870円）
初値：1,001円（公募比: +131円/+15.1%）
高値：1,007円
安値：790円
終値：790円
出来高：3,782,200株（公募売出総計：1,620,000株）
こちらは初値はなんとか1,000円超えの1,001円となりました。私も補欠繰上で貰っていたので、思ってなかった小遣いが出て満足です。朝の気配では1,500円とか出ていたようですが、始まってみればそういった雰囲気もなくジリジリと下げる展開。まさに滑り台のようなチャートとなっており、スキーシーズン到来を感じさせます。
結局安値引けの790円は公開価格割れで初日を終えています。いろいろと市場の地合いの悪化はありましたがIPOにも波及してきた感じはありますね。なんとか年末まで、さらなる悪化は避けて欲しいですが、すでに公募割れ銘柄も複数という状況なので厳しく見たいところです。
ＳＭＢＣ日興証券主幹事で、私は繰上当選と危険パターンでしたがなんとか初値は面目を保ちました。
こちらはニアピン賞がでました。5名の方が見事的中です。
1,000円が目処になり易い中、1,001円だったので複数のニアピン賞が出ています。前半で予想した人の的中が多かったのが特徴的です。読者予想の中央値は990円。結局落ち着くところに落ち着いていますね。
次にGENOVA(9341)。
初値売りで約4,000円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。
【GENOVA(9341)】（公募価格1,800円）
初値：1,760円（公募比: -40円/-2.2%）
高値：1,996円
安値：1,705円
終値：1,737円
出来高：12,510,400株（公募売出総計：3,046,900株）
こちらは公募割れの結果、高級チョコレート一箱分ぐらいの損失ですね。これでSBI証券は2連続で公募割れ、奇しくも2連続共に-40円スタートとなっています。複数セット配分になったところで少し悪い予感がしていましたが、悪い予感が現実になってしまいましたね。
SBI証券主幹事のIPOでは良くも悪くも市場に任せるという傾向があります。今回は初値売りを出しやすい層に大量に配られてしまったので、寄り付き前の板が厳しくなりました。結果的に初値が付いてからすぐに公募価格を奪還していて公募組の逃げ場はありました。
しかし逃げ場はあったもののちゃんと売っておかないと、再度公募割れとなっており最後にドスンと落とされて結局終値は初値より安くなっていますので、なんとも苦しい結果とお伝えしておきます。
IPOチャレンジポイントのボーダーは180P100株配分で計算しようと思っていましたが、前回に続きポイント換算出来る結果ではなく、ポイント使って損失を招くという使ってはいけなかったIPOという認定になります。
なんとかなりそうなIPOだったとは思いますが、スケジュール面も大きく影響しましたね。やはり上場ラッシュでは後半に行けば行くほど買い疲れでしんどいですね。
こちらはピタリ賞がでました。3名の方が見事的中です。
想定価格での決着ということで的中者が複数出ました。読者の予想でも楽観的なものが多く、改めて業績のグラフなんか見ると公募割れするような銘柄に見えないのですが、今後の伸びの予想が付きづらい銘柄は不安感が強そうですね。上場してから下方修正とかありそうと思われていそうです。
以上、2社の初値レポートです。
連続して公募割れ銘柄が出てしまいました。しかもセカンダリーもあまり元気なく、いよいよ来週は今年の最後の週です。まだ上場は6社残っています。特に名証ネクストのアップコンなどは3社同時上場というのもあって初値は相当しんどそうです。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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