本日は2社の銘柄が初値がつきました。いずれも不安と期待が入りまじった上場でしたが、終わってみると公開価格付近で初値も決まって、その後の動きも微動たりもしないようなとりあえず膠着状態ですね。事が終わってもスッキリしない雰囲気です。
とりあえず初日の動きを見ておきましょう。
まずは住信SBIネット銀行(7163)から。
初値売りで約2,200円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【住信SBIネット銀行(7163)】（公募価格1,200円）
初値：1,222円（公募比: +22円/+1.8%）
高値：1,227円
安値：1,172円
終値：1,205円
出来高：18,311,200株（公募売出総計：41,468,400株）
初値プラススタートとなった。住信SBIネット銀行です。初値は1,222円と2が並ぶ結果。縁起の良さは担ぐようなところではないかも知れませんが、まずは無事に初値が公開価格超えということでおめでとうございます。
初日の動きは1,200円を割れる場面が出るも、割れたら強力な守備勢力が出てくるような雰囲気でした。ところが高値を取りに行くような雰囲気もなかったですね。結局終値は1,205円と1,200円付近。とりあえず初日ではどちらに向かうのか決着付かずの状態です。
この手のIPOでは初値がプラスなら買いが続いて盛り上がりそうなのですが、それが盛り上がらなかった事を考えると初値プラスだからといって好感触とは言えません。明日は簡単に一旦下を目指してもおかしくないですね。しかし長期的に見ればお買い得感が評価されるのではと思っています。
奇しくも4月に楽天銀行の上場が控えていて、明らかに比較されると楽天銀行が割高になります。「SBI vs 楽天」の激しいバトルがこんなところでも繰り広げられるのか？というところですが、私たちは美味しい部分だけ頂ければうまく付き合える感じです。
出来高を見ても売出総計をまだ半回転もしていないので、長期ガチホ勢は多そうです。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
当方直前予想を割れずの1,210円としていました。大手予想含め多くの方が公募われやむなしの中、この予想は褒めてほしいですね（笑）
次にAnyMind Group(5027)。
初値売りでプラマイゼロです。手数料分、損といったところでしょうか？
⇒AnyMind Group(5027)のIPO新規上場情報
【AnyMind Group(5027)】（公募価格1,000円）
初値：1,000円（公募比: 0円/0.0%）
高値：1,086円
安値：925円
終値：1,009円
出来高：5,620,400株（公募売出総計：2,689,500株）
初値はちょうど1000円で公募同値での決着。大手予想などなんか上がりそうな予想をしていたので拍子抜けの朝の気配だったと思います。9時前まではアウト銘柄確定でした。特売りスタートの中、無理やり1,000円を付けさせたようにも見えます。
初日の動きはこちらも膠着状態で、上下80円で振幅しながら結局終値で1,000円付近です。なんともつまらない動きというのが結論になりますね。出来高は公募売出総計の2回転強。ホルダー自体は密かに入れ替わっていると言えるかもしれません。
大手予想では1,400円とか1,500円でロックアップ解除までは買いが入りそうな観測だったのだと思うのですが、その買いは来なかったと言って良いのか？実は一気に買わないでうまく取引しているのか？よく分かりません。
個人投資家勢に言えるのは、2度も中止してこの結果はIPOファンにとってはやや迷惑な銘柄として印象に残りますね。こういう自分の考えとは違うところで何かありそうな動きをする銘柄は取り扱いが苦手です。
こちらはピタリ賞がでました。4名の方が見事的中です。
初値に関しては読者の方が、大手予想よりも見ている方向性が違うのか近い予想が多かったですね。どこかで会社の内部レポートをしっかり調べ上げて機関様がお買い上げになるのを待つのが良い銘柄なんでしょうかね？とりあえず今後のために中長期的に株価チェックはしておきたいところです。
以上、2社の初値レポートです。
大注目の日は結局消化不良とも言える結果だったかもしれません。大波乱がないだけIPOの地合いが引続き良好と言える証拠でもありますので、このまま4月まで頑張ってくれるでしょうかね？
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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