本日は3社の銘柄が初値がつきました。6月の最終日IPO、直前予想では「上中下」といった表現をしましたが、まさに結果が「上中下」状態になりました。初日の動きを見ておきしょう。

まずはノバレーゼ(9160)から。

初値売りで約1,000円のマイナスです。公募当選者の方、残念でした。

ノバレーゼ(9160)のIPO新規上場情報

【ノバレーゼ(9160)】(公募価格600円)

初値:590円(公募比: -10円/-1.7%)
高値:590円
安値:520円
終値:520円
出来高:4,764,500株(公募売出総計:10,881,500株)

初値は残念ながら予想通り公募割れとなりました。ただ、引受価格より上ではスタートしましたね。このあたりもだいたい想定通りの結果でした。初日の動きは特に良いところもなくダラダラと下げる結果で、このまま行くと500円割れも時間の問題になりそうです。出来高は公募売出総計の半分もしてないことから、買い支えるほどの買いが全く入ってない状態です。

さすがに斜陽産業の再上場案件では何を目当てに買ったら良いのか?ちょっと買い方も判断に迷うでしょう。どこかでウルトラCの出来事でも起きるのか?今でも十分割安だろ?という意図なのかは分かりませんね。

こちらはピタリ賞がでました。かんらん石様が見事的中です。

読者予想の平均値は中央値で600円。ほぼ公開価格付近というのが予想でした。結果的にIPO好調の流れの中でも注目されなければこんなものだというのが分かってよかったと思います。変な期待は今後もしないように気をつけたいですね。


次にクラダシ(5884)。

初値売りで約2.8万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

クラダシ(5884)のIPO新規上場情報

【クラダシ(5884)】(公募価格520円)

初値:800円(公募比: +280円/+53.8%)
高値:879円
安値:705円
終値:785円
出来高:11,407,800株(公募売出総計:3,300,000株)

初値は800円と考えられそうな中でもやや高めの初値決着となりました。初値が付いてからは勢いよく上がるかと思われましたが、勢いを失ってからは低迷しています。概ね700~800円をウロウロした初日の展開だったと言えそうです。出来高は公募売出総計を3~4回転しており、やはり注目度はそこそこありました。

公募組の大きな売りを消化してからは初値より下げていますので、もう一度今日の高値を超えるような強さがない限りはちょっと厳しそうに見えますね。とはいえ、公募組は1枚あたり2万以上のプラスになりラッキーでした。広く浅くこういった利益になるIPOは、是非お小遣いとして公募株を手に入れたいところです。

こちらもピタリ賞はでました。二次微分様が的中です。

二次微分って数学用語でしょうか?聞いたことあるようで聞いたことない名前ですね。読者予想の平均補正値が805円で出ているので妥当な初値でした。朝の気配では1,000円とか見れていましたので、ちょっと出来レース感のある初値なような気もしています。


最後にジーデップ・アドバンス(5885)。

初値売りで約61.7万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

ジーデップ・アドバンス(5885)のIPO新規上場情報

【ジーデップ・アドバンス(5885)】(公募価格4,510円)

初値:10,680円(公募比: +6,170円/+136.8%)
高値:13,680円
安値:10,680円
終値:13,680円
出来高:613,900株(公募売出総計:400,000株)

一撃50万のIPOが最終日に飛び出しました。初値5桁も景気が良いなぁと感じますね。さらに初日で3,000円高のストップ高です。「さらに上乗せ!」みたいな感じですが、上乗せが1枚あたり30万ですから大きいです。当方、直前予想で7,000円超えあたりとしましたが、甘かったですね。みんな狙っていると思われていた銘柄ですので、そんなに安く買わせてくれません。

ストップ高張り付きで注目度が高いまま翌週を迎えます。まずは公開価格4,510円から10,000円プラスになれば1撃100万という素晴らしいIPOショーが見れますね。初日にストップ高になりながら公募売出総計を1.5回転ほどしていますので売り圧もそれほどない銘柄です。十分ありえるでしょう。

2023年に入って初値もセカンダリーも好調続きと感じます。このいい流れがどこまで続くかは読めないですが、いい時にしっかりと稼いでおきたいですね。

こちらもピタリ賞はでませんでした。

読者予想では5桁初値の予想もそれなりに多かったです。数字だけ見るとびっくりしますが初日に値がついていますし、A級に近い評価ならこれぐらい行ってもおかしくないという人は多かったでしょう。今後のIPOにも良い流れを引き継ぎそうな結果でした。


以上、3社の初値レポートです。

2023年からIPOセカンダリー戦略も書いていますが、それなりに遠からずの予想と絞り方が出来ていると思います。セカンダリーに手をつける人は多くはないかも知れませんが、ちょっと読んでおくと、儲けの種がさらに増えるきっかけになるかも知れませんので、とりあえず続けていきます。

さすがに数が多いと疲れてきていますが、IPO好調ですのでその疲れも吹っ飛びますね!

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
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IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

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