本日は4社同時上場の2日目です。遂に連勝記録が止まりました。
今年はもう1銘柄ありますが、結果的に2013年のIPO公募割れ銘柄は後々残るでしょう。

しかし人間って現金なもので、またこういったIPOの波は繰り返すでしょう。

いろいろな思惑があるかもしれませんが、やはり自分の考えで決めて参加することが大切です。

日本株市場で4社IPO、足利の初値7.4%高-ウィル公募割れ

 

12月19日(ブルームバーグ):19日の日本株市場では、前日に続き4社が新規株式公開(IPO)し、一時国有化の後、2008年に銀行持ち株会社として再スタートを切った足利ホールディングス が東証1部に上場した。公開価格の420円に対し買い気配で始まり、初値は7.4%高の451円となった。その後は一時、476円まであった。

 

足利HDは栃木県地盤の地方銀行、足利銀行を傘下に置く。同行は不良債権処理問題の中で債務超過に陥り、03年11月に預金保険法に基づく国の特別危機管理銀行となった。08年7月に危機管理が終了、足利銀の持ち株会社となって以降、東証上場を経営目標の1つとしてきた。

 

同社の14年3月期の連結業績計画は、経常収益が前期比3.6%増の1020億円、経常利益が28%増の240億円、1株純利益は53円84銭を見込み、配当は1株4円を予定する。公開価格ベースの予想PERは7.8倍。上場に際し公募5500万株、オーバーアロットメントによる売り出し825万株を実施した。主幹事は野村証券。

 

 

一方、東証2部に上場した人材派遣のウィルグループ は、公開価格2870円に対し売り気配で始まり、初値は4.2%安の2750円となった。同社は06年4月に設立、東京都中野区に本社を置く。14年3月期の連結業績は、売上高が前期比22%増の270億円、営業利益が45%増の8億9600万円、1株利益は252円78銭の見込みで、公開価格ベースの予想PERは11倍。公募33万3200株、オーバーアロットメント分を含む売り出し51万5800株を実施した。主幹事はSMBC日興証券が務めている。

 

 

同じく2部上場のダイキアクシス は、浄化槽や産業排水処理など環境事業、システムキッチンなど住設機器やバイオディーゼル燃料事業も手掛ける。公開価格の1300円に対し、3.9%高の1351円で初値を形成した。05年の設立で、本社は愛媛県松山市。

 

13年12月期の連結業績計画は、売上高で前期比5.9%増の288億円、営業利益で52%増の5億1400万円、1株利益は157円26銭の見込み。公開価格ベースの予想PERは8.3倍だった。公募50万株、オーバーアロットメント分を含む売り出し30万5000株を実施し、主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

 

 

店舗・厨房設備の総合メンテナンスサービスを行うシンプロメンテ はマザーズに上場した。公開価格950円に対し買い気配値を切り上げ、午後1時55分に形成した初値は2.4倍の2235円だった。東京都品川区が本社で、14年2月期業績は売上高で前期比31%増の37億6300万円、営業利益で2倍の2億500万円、1株利益80円93銭を計画する。公開価格ベースの予想PERは12倍。公募20万株、オーバーアロットメント分を含む売り出し20万2500株を実施し、主幹事はみずほ証券が務めている。

 

 

値がついた銘柄から順番に見ていきましょう。まずはダイキアクシスから

初値で5,000円プラスです。まぁ良かったのではないでしょうか?

【2013058】ダイキアクシスのIPO情報

【4245】ダイキアクシス(公募価格1,300円)

4245  
初値:1,351円(公募比: +51円/+3.9%)
高値:1,390円
安値:1,254円
引け:1,290円

とりあえず初値は公募割れを免れました。逃げ場を作った主幹事さんは偉いと思います。

その後の動きはあまりよろしくなく、銘柄の内容を見ても注目をあびるのは何時になることか?と感じます。ただ1300円付近で頑張っているところは評価できますね。

早く手放すか、この値段なら買えるのか冷静な判断の猶予があります。


次にウィルグループです。

初値はマイナス約1万でした。残念でした。

【2013059】ウィルグループのIPO情報

【6089】ウィルグループ(公募価格2,870円)

6089  
初値:2,750円(公募比: -120円/-4.2%)
高値:2,880円
安値:2,656円
引け:2,656円

公募割れ銘柄を出してしまいました。ただし初日で公募価格を一旦は付けている点は多少評価はしたいです。その後の動きは、私は直前予想で主幹事の引受価格2,655円付近で予想しましたが、まさにその値段で止まっている感じですね。

人材派遣業ってサービス業で、マザーズレベルなら良かったのかもしれません。東証2部という中途半端さは新興好きな方からはそっぽ向かれる形ですね。

なんとなく東証2部銘柄の見方が分かってきました。以降、しっかりとその視点で評価に取り入れたいです。B評価にしたのは反省すべきと感じています。


足利ホールディングスです。

初値で3000円プラスということで当選者の方、おめでとうございます。

【2013055】足利ホールディングスのIPO情報

【7167】足利ホールディングス(公募価格420円)

7167  
初値:451円(公募比: +31円/+7.4%)
高値:476円
安値:430円
引け:432円

初値451円は期待値のほぼMAXあたりだったのではないでしょうか?大型株の注目度が高くなっていたのも影響しましたね。一番心配されていた銘柄が、一番安心していられました。

引けにかけては下がっていますが公募割れにはならず、個人的には徐々に上げる要素はあるのではないかと思っています。とはいえ、足利HDに所縁はないのでウォッチはしません。

1枚3000円なら手数料引いても全然OKでしたね!


最後にシンプロメンテです。

初値で12.8万円プラスということで当選者の方、おめでとうございます。

【2013053】シンプロメンテのIPO情報

【6086】シンプロメンテ(公募価格910円)

6086  
初値:2,235円(公募比: +1,285円/+135.3%)
高値:2,490円
安値:2,063円
引け:2,063円

私は直前予想で少し下げましたが、下げる前あたりの予想で値がつきました。やはり軽量感とマザーズで注目され、強弱が付いた形です。ただ引けはやや下げた形になっています。逃げ足も本当に速いですね。

 

12月の複数上場とIPOの活況感の流れを見て、本当にIPOは水ものというかハイリスクだと感じています。ただハイリスクなものをいかにリスクコントロールするかということですので、そういう点でもう少しマイルドにIPOする側も考えて欲しいです。

IPOの前提は新規株なんだから、遠慮気味に少しディスカウントして多くの人に配分するといった状況になって欲しいですね。今の感じですと、暴騰するのは取りにくい銘柄、そしてやっととれたと思ったら誰も食いつかないといった感じです。

ブックビルする側も銘柄選別をしっかりとして、主幹事の変な仮条件設定をさせないといった監視の目も必要な気がします。まぁ、個人が言っても影響ないのかもしれませんが、鬱憤のある人はパブリックコメントなどでコメントするといいのかなと思います。

 

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

初値結果はチャートなどを載せてまとめて記事にしたいので速報は遅いですが、
黒澤のツイッターでは初値速報を流しています。

https://twitter.com/96funnews
ツイッター使っている人はフォローして頂ければ幸いです。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

4銘柄でピタリ賞はウィルグループの公募割れ的中が2名いました。

こちらの2名には後ほどアマゾンギフト券を送付します。また公募割れ予想が4名と結構危険と予測している人もいました。こういった予想は参考にしたいところです。

また足利HDでは450円という予想が多かったですが、値が値ですので451円を正解としたいと思います。残念ながらピタリ賞はいませんでした。

ダイキアクシスでは1350円の予想をニアピン賞としてアマゾンギフト券を送付します。

私はこのギフト券送ったら足利HDのプラスなんて無いようなものです(笑)

とにかく過熱感というのはいつかは途切れるので注意したいですね。

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

いよいよ今年は残り1銘柄となりました。