ソフトバンクのIPO初値結果は引受価格での公募割れに決定、その他12月のIPOは全銘柄弱い状況が続いております。微妙銘柄だったポートに関しては初日下方向で値付かずで、IPO相場の崩落感を感じている人も多いかもしれません。

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【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

当方のIPO結果ページでは、現在の価格も併記して結果を載せていますが、表の一番右が青色になっていると公開価格割れの状況ということです。12月ではかなりの銘柄がすでに青色、2018年の過去の銘柄を追っていっても殆どの銘柄が公開価格割れしている状況です。

かなりIPO参加者が苦しい状況になっていることが推測されます。

2018年は前半の結果では10倍以上の初値が出るなど、ややバブルとも言えるような異常な初値が見られました。さらに多くの人に注目されるメルカリが3000円公開→5000円初値という1枚あたり20万のプラスになったことで、たくさんの新規参加者を産んだと思います。

それによってIPOの公募が非常に当たりづらくなり、毎回それなりのおこぼれを貰える12月IPOで私は結局、公募割れしたソフトバンクしか当たりませんでした。

これを考えると2018年のこの時期をもってIPO投資から手を引くという人がたくさん出てくると思います。まだ、参加して日が浅くとにかく何でもいいから儲けたいという人は、今は状況が悪いので手を引くのは正解かと思いますが、私はもう10年以上IPOを経験し続けていますので、調子の悪い時は、静観する銘柄を増やしつつ継続考えています。

IPOが当選しないのは普通、我慢と継続が結果を生む

1.IPO閑散期(相場も厳しい)
2.IPO回復期
3.IPO好調期
4.IPO後退期

IPOの数年単位の大きな波でいうといよいよ4番のIPO後退期に突入かも知れません。そしてIPO初値投資において一番いい状況というのは「2.IPO回復期」というのが私の考えです。

今までは「3.IPO好調期」でしたが、この時期は注目されて競争が激しくなります。4→1にかけてはIPOへの注目度が下がるとは思いますが、同時に参加者も減るので「我慢の時期」となりそうです。

IPO(新規公開株)抽選配分当選履歴とIPO初値売り投資戦績

私はネット抽選でのIPO投資戦績結果を2007~2008年辺りから記録をし続けていて、いわゆる「1.IPO閑散期」の状況では年間を通してマイナスという結果も載せています。

それでも10年のスパンで考えれば、結局続けれいれば良かったのがIPO投資です。恐らく、多くの方が「IPOはもうだめだ」と考え、IPOも閑散としてくる(特にオリンピック以降)可能性が高いですが、歴史は繰り返しますので、IPO以外の投資もやりつつ次の好調期を待ちましょう!

冷静になって考えればソフトバンクは超大型は割れないという安全神話みたいなものが崩壊しただけで、IPO公募組が浮かれすぎていたのかも知れません。特に歴戦のIPO参加者はしっかりと初値で損切りするなど、行動が早く冷静だなという印象です。

私も2018年全体で考えれば、まだまだIPOはプラスの状態。まだまだ我慢の時期とは感じていませんので、来年以降のほうがもっと厳しい目で見る必要がありそうですね。