明日は2社のIPOがあります。株式市場は激動の中ですので、ちょっと微妙評価される銘柄のIPOは厳しいという見方のほうが良さそうです。
売れるなら早めに売っておこうという意識が働くと公募割れになりやすいですね。
まずは、きずなホールディングス(7086)から。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:5,340円 気配更新:更新値幅116円、更新時間10分
下限値段:1,740円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:2,320円)
2,340円(公募比: +20円/+0.9%)
読者予想平均値:2,507円 | 中央値:2,485円 | 補正値:2,507円
主幹事の引受価格:2,134.40円。
直前予想は引き下げましたが、公募同値かほんの少し上で耐えるという予想にしました。業種と吸収金額を考えると別にIPOの初値で買う必要をあまり感じないのが残念です。
主幹事野村證券ですので、主幹事の維持に期待するしかない状況かも知れません。
もともとBB前評価でも微増結果だったらいいかな?という評価のIPOはこういった地合いのときには、かなり厳しく見ないといけないと感じています。
次にウイルテック(7087)。
上場日の参考情報です。
・気配更新
上限値段:2,760円 気配更新:更新値幅60円、更新時間10分
下限値段:900円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
それでは初値予想です(公募価格:1,200円)
1,150円(公募比: -50円/-4.2%)
読者予想平均値:1,297円 | 中央値:1,240円 | 補正値:1,297円
主幹事の引受価格:1,104円。
こちらは残念ながら公募割れの直前予想としました。ただ、引受価格の上での値付け予想としています。こちらも業種的には地味でIPOで買う必要があまり感じられないので、売り圧力の方が強いのではないかと思っています。公開価格は仮条件の上限決定ですが、仮条件自体が弱気だったのも響きそうな気がします。
ただ、割高感はない銘柄ですのでやや下げたところでは、長期的に持ち続けるならお買い得な買い物になるかも知れません。
SMBC日興証券は引受価格での誠意的な買いは出しますが、それ以上のことはあまりしないイメージがありますので、急落となればしばらく厳しい状況になりそうですね。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
残念ながら今の不安定な地合いが回復して先行きも見通せない限りは、3月IPOの直前予想は今後もこういった厳しいものとなりそうです。ただ、その分、公募株の入手しやすさが出てきていますので公募割れを掴んでも、良い銘柄も手に入れて利益を出せればというところかも知れません。