明日は3月3回目の3社同時上場となります。前2回はすべて公募割れとなっている厳しい状況ですが、今回は唯一A評価している銘柄が含まれています

全敗脱出なるかが焦点でしょうか?

20200318ipo

3月13日と3月17日の上場銘柄の現状をみると、とてもじゃないけど強気になれません。半ば諦めムードの人も多いでしょう。


まずは、関通(9326)から。

関通(9326)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:1,127円 気配更新:更新値幅25円、更新時間10分
下限値段:368円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:490円)
590円(公募比: +100円/+20.4%)
読者予想平均値:1,089円 | 中央値:1,030円 | 補正値:1,100円

主幹事の引受価格:450.8円

A級評価の関通はプラス予想の最終予想としました。ただ、概ね2ランクぐらい下げた結果になっているIPO状況を考えるとA→Cなので微増辺りになりそうです。1枚あたり1万円ということで590円予想です。気配更新が25円なので4回目ぐらいで値がつくイメージです。

正直、新規承認の時は2倍ぐらいを期待していたのですが、これだけ厳しいIPO初値結果にセカンダリーでも下げている情勢だと買い手がつかなさそうです。

明日は3連休の前ということで持ち越しのリスクがあります。そういったリスクを攻めることで利益を得ることもあるのですが、これだけ不安定な時にわざわざリスクを追う必要がないというのも大方の考えでしょう。個人的には週末またぎのセカンダリーに妙味ありと思っていますが、あまり書くと逆に動きになると思うので、多くは書きません。


次にゼネテック(4492)。

ゼネテック(4492)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:3,910円 気配更新:更新値幅85円、更新時間10分
下限値段:1,275円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:1,700円)
1,564円(公募比: -136円/-8.0%)
読者予想平均値:2,490円 | 中央値:2,450円 | 補正値:2,490円

主幹事の引受価格:1,564円

こちらは引受価格での決着としました。B級評価でも7点でやや強気だった銘柄です。ただ、2ランク下げではDですので公募割れやむなしです。内容をよく追えば良い銘柄だと思うのですが、今はそういうのは関係なく買いが入らないので厳しいですね。

B(7)銘柄は一つ前ではリグアで軽微の公募割れで済んでいますが、その後の株価推移が非常に悪くそれが影響してしまって、初値が下の方で始まってしまうのではないかと思っています。

時期が悪かったとしか言いようがないですね。なんとなく地味な業種ですので見直されて伸びるにしても相当時間がかかりそうな印象です。


最後に日本インシュレーション(5368)。

日本インシュレーション(5368)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:2,162円 気配更新:更新値幅47円、更新時間10分
下限値段:705円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:940円)
830円(公募比: -110円/-11.7%)
読者予想平均値:1,027円 | 中央値:950円 | 補正値:1,002円

主幹事の引受価格:869.50円

こちらは引受価格よりも下での初値決着で予想しました。東証2部上場の地味系銘柄になりますので、買いが入らない中、さらに買われる要素に乏しいです。ブックビルや申込状況もかなり厳しかった印象で、繰り上げ当選やキャンセル案内も豊富でした。

もともと通常期でちょいプラになればラッキー程度で考えていましたので、この地合いでは無事上場できるだけでも発行会社としてはラッキーなのかも知れません。

初値向きではありませんが、資産株として十分安いなら買いやすくなるかも知れません。配当もあるので初値後かなり安かったら、なかった金として投資できる人は数年単位で得の可能性はあります。


以上、明日上場予定の3銘柄の直前予想を更新しました。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

注目はA級評価銘柄の初値でしょうか?プラスで済むのか?またどの程度プラスになるのかで、今後のA級評価銘柄への評価も変わってきます。また初値は諦めるにしてもセカンダリーでインして儲かるような銘柄がでてくるのかも、今後のIPOにとって気になるところです。