10月5日はダイレクトマーケティングミックス(7354)の上場があります。このところのIPO初値は好調ですし、翌日上場のキオクシアがなくなったことで需給懸念も下がりました

ただ、IPO好調時・ラッシュ時こそ結果の2極化が激しいというのも過去の状況からの事実です。公開価格が仮条件上限に行かなかったことで、かなり厳しい船出は予想されます。

ダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO新規上場情報

上場日の参考情報です。

・気配更新
上限値段:6,210円 気配更新:更新値幅135円、更新時間10分
下限値段:2,025円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)

それでは初値予想です(公募価格:2,700円)
2,538円(公募比: -162円/-6.0%)
読者予想平均値:3,987円 | 中央値:2,980円 | 補正値:3,062円

主幹事の引受価格:2,538.00円

直前予想は引受価格で決定の公募割れとしました。厳しいかなと思っていましたが、よく当たる大手予想会社からの予想情報も軒並み2,538円の引受価格予想となっており、相当な買い手不足感は否めません。

もちろん一発逆転のプラス初値の可能性も残っていますし、業績がそれほど悪い企業ではないので中長期的に見れば想定価格レベルまで株価が戻ることもありえますので、いうほどめちゃくちゃ酷いIPOでもないと思っています。ただ、それでも納得のいくというか十分安くで買い時があれば欲しいというレベルかも知れません。

ダイレクトマーケティングミックスでおかしな変更点といえば共同主幹事(みずほ証券・SMBC日興証券)でブックランナーがみずほ証券だったところSMBC日興証券に変わったというのもありました。こういった部分を見ても混乱は見て取れますし、やはり要らないIPOは要らないです。

仮条件下限の2,400円ぐらいまで下がれば、買い手も出てきそうな印象がありますがどうでしょうか?

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

実質SMBC日興証券主幹事のような案件になっています。個人的にはSMBC日興証券さんの取り扱うIPOには癖があってベンチャー企業系の期待IPOの取扱が多く優秀なIPOが多いのですが、今回のような大型イグジット案件の初値は苦手な印象があります。

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逆に大型系なら野村證券三菱UFJモルガン・スタンレー証券が絡んでいる方が初値から格好を付ける可能性が高いですね。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

IPOの分析一覧で吸収金額「100億~」にして眺めてみると面白いかもしれません。