2023年6月12日にLINE証券が証券事業からの撤退の報が流れました。6月IPOでは野村證券主幹事案件でもIPOの申込み取り扱いとして出てこなかったので何故だろう?と思っていましたが、撤退を決めていたんですね。

撤退の内容ですが、特に皆さんに関係のある「証券サービス」では(順次ご提供サービスを縮小し、2024年中を目処にお客様のお預かりご資産を野村證券へ移管いたします。)となっています。

持ち株や残高などを放っておくと自動的に野村證券に資産が移ります。

しかし移管の手続きの面倒な部分や、一定期間売却、解約、出金ができない期間が発生するということでやや面倒そうです。

2023年8月頃よりいちかぶ取引の売却時スプレッド、および取引所取引の売却時手数料を無料化

この記事の最後に追記しましたが、2023年8月よりLINE証券の取引手数料無料化の措置が行われるようです。動くのはこの無料化措置が行われてからが一番良さそうですね。

特にLINE証券を使っているユーザーは単元未満株(端株)などを幅広く買っているユーザーが多いと思います。そこに取引手数料の高い総合証券の野村證券に移管ということで、そのまま放っておくのは一番の愚策になりますのでサクサクと動くことをおすすめします。

なお、私ですが口座開設時に2,000円分?の端株をもらった時に選択した日産自動車の3株だけ残っています。これだけ株高なのに良くこんな損する銘柄持ってるなぁと、通常の株取引の下手さは感じますね(笑)

LINE証券からの脱出方法

今後、サービスが終了するLINE証券からの脱出方法は主に3つです。

  1. 残っている金融資産を全て売却、資金を引き出す
  2. 他社に持ち株や投資信託をサービス終了までに移管する
  3. 野村證券に移管されるまで放置する

この内、3の方法は先程挙げたようにLINE証券ユーザーが野村證券に移管されるのは取引手数料的にかなり厳しい状況が待っているのでオススメできませんさっさと1か2の方法でLINE証券の資産を綺麗にしておきましょう

残っている金融資産を全て売却、資金を引き出す

残っている金融資産を売却するのは簡単です。ただ、単元未満株を有効活用しようと思ってLINE証券を使った方もいるかも知れません。そういった方は、売却前に他の証券会社で同じ単元未満株を購入して持ち替えしないと株主番号が変わったりと厄介ですね。

端株(単元未満株)で賢く株式投資。端株の有効利用について

私は幸い口座開設時に頂いた端株しかないので、損失状態ですが特に遠慮なく処分してLINE証券とはおさらばの予定です。

他社に持ち株や投資信託をサービス終了までに移管する

今の持ち株や投資信託をそのまま残したいという人は他のネット証券などに移管するという手があります。

ただしLINE証券から他社への移管は「株で1銘柄当たり1,100円(税込)」「投資信託で1銘柄当たり3,300円(税込)」という手数料が発生します。

端株持っている人からすれば1銘柄で1,100円も移管手数料取られたらアホみたいな状況です。ということで移管する場合はネット証券などで入庫時に移管手数料をキャッシュバックしてくれる所が良いでしょう。ただ、端株をたくさん持っているという方は移管でキャッシュバックが面倒なのと難しそうなので、個人的には1つ目の売却をおすすめしたいですね。他社で先に買っておいて、LINE証券で売ることで「1株→2株→1株といった維持の仕方」にすれば株主番号などは保有されるでしょう。端株の売買程度ですと移管よりも手数料は気にならないでしょう。

端株を持っている方であれば移行先はマネックス証券が一番のオススメ、次点としてSBI証券ですね。端株に対しては各社頑張っているようですが、やはり伝統的にマネックス証券が良いような気がします。

通常の単元株や投資信託をLINE証券で持っている方は松井証券への移管をおすすめします。

松井証券常設で株や投資信託の移管手数料還元サービスがあります。条件も厳しくなく、特に投資信託などは松井証券に移して保有しておけば独自のポイントも今後付くことになりますのでオススメです。余談ですが、取引手数料の高い証券会社に塩漬け株や塩漬け投資信託がある人は松井証券への移管はおすすめ度高いです。

松井証券

松井証券の移管手数料還元サービスは他社だとキャンペーンで偶にしかないレベルのものを常設で行っている唯一無二のサービスです。こういうときこそありがたく活用しましょう!


通常はどこかのサービスが終わる時は、他社に勝手に移行でもそうそうサービスに変更はないことが多いので対策の必要はないですが、LINE証券のユーザーの口座を野村證券の口座に移管は流石に証券口座の流派が違いすぎます

LINE証券はスマホで少額を簡単取引ということで始めた人が多いと思いますので、少額の端株や投資信託を小さく買い付けている人が多いのではないかと思います。それが野村證券に移管されてしまうと、取引手数料が高すぎて八方塞がりになるでしょう。

そんなに多くの資産がないという人は素直に一旦全部売却して綺麗にしておくというのが、まずは最初の手になりそうです。放置だけはやめておきましょう!

2023年8月ごろに手数料の無料化がある!作業はこの手数料無料化で行いたいか?

公式ホームページの情報によると証券サービス縮小に伴い手数料無料化の措置が行われるようです。コメントを頂いて助かりました。

証券サービス縮小にともない、2023年8月頃よりいちかぶ取引の売却時スプレッド、および取引所取引の売却時手数料を無料化する予定です。
また、株式等、および投資信託の他証券会社への移管(出庫)手続き手数料につきましても無料化予定です。

売却するにしても手数料無料化になってから動いたほうが手数料が節約できますので、是非こういったサービス縮小に伴う措置がある時に動きましょう。最後に、やっぱり野村證券に移管されるまで放置はやはり損なことが多いと思います。