マネックス証券が一般信用売建サービスをスタートしたあたりから、これらのサービスが出てくるのは当然の流れだったのかも知れません。
2020年2月3日の約定分より返済期限が15営業日の「短期信用」(売建のみ)、返済期限が当日中の「ワンデイ信用」(買建・売建)、および「スペシャル空売り」(売建のみ)のサービスを開始となっています。
「スペシャル空売り」は制度信用や一般信用で売建が在庫不足なものに対して、特別な空売り料を払うことで空売りできます。IPOのセカンダリーをしている方には、空売りできる場所として認識があるでしょう。その他、ヘッジ的手法として最後の手段的な場所です。
先行するSBI証券のハイ空(Hyper空売り)、松井証券のプレ空(プレミアム空売り)、そしてマネックス証券のスペ空(スペシャル空売り)と言われそうです。
プレミアム空売り(松井証券)、HYPER空売り(SBI証券)一般信用売り建て可能銘柄リスト
微妙にチェックしているページがあるのですが、もうちょっとマシな紹介ページにしたいと思います。
「ワンデイ信用」は「いちにち信用」として他証券ではお馴染みで、返済期限が当日までという信用取引です。マネックス証券も1約定が100万以上なら信用金利・信用取引貸株料が無料!としてきました。信用取引手数料も無料なので楽天証券と並んで手数料が全く掛からず売買できる可能性が広がった条件です。
マネックス証券は楽天証券の手数料体系を非常に意識しているかも知れません。現実に楽天証券が大口優遇の条件の良さを活かして、どんどんと口座数を伸ばしています。もし対抗意識があるならマネックス証券もまずは楽天証券のような大口条件で信用取引手数料が無料になるプランを用意するかも知れませんね。
最後に「売り短期サービス」も出してきました。
返済期限が15営業日となります。SBI証券やGMOクリック証券が採用する長い期間持てるタイプです。こちらも後出しサービスなので、使って欲しい感からか証券会社にとって勝負になる方向性で出しています。14日タイプの方がひょっとしたら今後、長いタイプに合わせてくる可能性はありますね。
マネックス証券がサービス拡充で他社と似たような事ができるようにしたのは面白くなってきましたね。今後「取引手数料無料化」と合わせてサービス競争としてサービスの質や量でも競っていくことになりそうです。
2月頭にも色々変わりそうで、その後は12月まではひょっとしたら信用金利の見直しでアピール。また12月になると各社次のサービス改善アピールが来るかも知れません。