2015年5月に金融商品取引法の一部が改正されたことによって、株式投資型クラウドファンディングが国内で解禁となったことで、2017年頃から案件が開始されてきました。
はじめの頃は認知度も低く、私もクラウドファンディング事業というのは魅力を感じるけど、投資するには二の足を踏む状態が続きました。というのもクラウドファンディングはまだまだ母体の業者の信頼度が低く、胡散臭い業者さんは実際に倒産して出資金が返ってこなかったトラブルも出ています。
ただ、株式投資型クラウドファンディングに関してはやはり企業を応援したいという気持ちを実践する仕組みとして「株を買うという権利と責任」「未来のIPO株を持てるかもしれない」というものが、他の形式のクラウドファンディングよりも私は好きになっています。
【株式投資型クラウドファンディング一覧表】調達規模、プレバリュー、評価、その後の動きなどのチェックに
そこで2017年頃からの案件情報を徐々にまとめるようにしました。2020年現在では株式投資型クラウドファンディングも市民権を得て、次々と案件も出てきていますが、それでも何を持って投資するかの判断がまだ難しいです。
「事業に人気があるから良い」「割安だから良い」「資金調達力があるからよい」「経営者の人物が良い」等々、投資する指標はあると思うのですが、だからといって合致すれば必ず結果が出るわけではありません。
この辺りは競走馬の一口馬主と非常に似ているなぁと感じています。一口馬主も競走馬を小口に分けてみんなで投資して応援しますが、正直言って「価格や人気がある馬ほど走る確率が高い」というのはあっても「走ってみないとわからない」という部分のほうが大きいです。
一口馬主でリターンをプラスにするには、独自の選馬眼が必要になります。賞金を稼ぐ馬を見分けて安く買えるか?ですね。株式投資型クラウドファンディングも株の単価に対して、未来はプラスリターンになるのか?独自のエンジェル投資家の目が必要になります。
幸い先行しているFUNDINNO(ファンディーノ) からはイグジットを迎えるような案件もチラホラ出てきているため(反対に倒産案件も出ていますが)、過去のデータを振り返ることで、どういった案件に投資をすれば結果が伴う確率が上がるのか解析がそろそろできそうです。
そこに私の得意とするIPOで培ったデータ分析からの初値予想、BBスタンスなどに似たようなことを株式投資型クラウドファンディングでも実行しようと思っています。
IPOのデータをまとめるのもIPOは未来志向なベンチャー企業が多いので、目論見書を見ていても楽しい部分があるのですが、株式投資型クラウドファンディングはもっとビジネスが大きくなる前の段階ですので、さらに事業内容は見ていてワクワクするものが多いです。
一方、こんな不安なビジネスにお金を投じることは出来ないと審判を下される案件もあるでしょう。そういった結果もしっかり残すことで、実は成立しなかった(人気なかった)けど未来に活躍する企業もあると思いますので、数年後の結果を楽しみにしています。
株式投資型クラウドファンディングは、まだまだこれからの分野です。
実際、今稼働しているのはFUNDINNO(ファンディーノ)、Unicorn(ユニコーン) 、そして1号案件がようやく出たイークラウドとなります。
まだまだ知名度の低い投資だと思いますので、実は今が投資しやすい状況だったなんて後から言われれば面白いなぁと思っています。株式投資型クラウドファンディングの案件からIPOなんて出れば恐らく大人気なるでしょう。その前に、こそこそ狙い目案件に投資していきたいと思っています。
FUNDINNO(ファンディーノ)は案件がたくさん出るので、興味のある分野に投資というのがしやすいですね。
Unicorn(ユニコーン)はペースがゆっくりですので出てきた案件に対して価値があるかの見極めが重要かもしれません。
イークラウドはこれからになります。後発のメリットを活かして、他の業者よりも強み(違い)を見せる戦略が欲しいですね。
取扱業者が増えることでカラーが増えると参加者も増えるのではないかと思っています。各社ともに案件にカラーが出てくれば面白さも増すかもしれません。
【株式投資型クラウドファンディング一覧表】調達規模、プレバリュー、評価、その後の動きなどのチェックに
それにしても案件の評価というのは難しいです。こればかりは事業の好き嫌いが大きく出る感じがしますね。IPOの方がバリュー面とか需給とかが分かりやすいですが、株式投資型クラウドファンディングは基本、未来に伸びるか当てられるかかもしれません。